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神カレスィ

今日はカレスィ(彼氏さん)と新さっぽろの
BiViでランチデートをしてきた。
決断が本当に早い人なので、入るお店も
すぐ決まる。食べるものもすぐ決められる。
私は優柔不断なのであれやこれや悩み出す。
カレスィはそんな私の様子を見て、アドバイス
くれるので、悩みがちな私も落ち着いて
決めていくことが出来る。

今日はカレスィは和牛のパスタ、私は
ハンバーガーにした。めーちゃくちゃ
美味しかった。店員さんがコーヒーの
砂糖を1個しか持ってきてくれてなかった
のを言えなかった私の様子を見たカレスィは
すぐ席を立って2個貰ってきてくれた。

私は些細なことで悩んだりしょげたり
しがちなので、カレスィはそんな私のことを
知っているから、さっと助けてくれる。
だからすぐ笑顔になれる。

カレスィは太陽みたいな人だ。
お仕事は今は自宅でイラストを描いてる。
(私のそばにいる為に、就いていた仕事を
やめて北海道に来る選択を取ってくれた。
ご家族の反対を説得して)。

自らの能力で稼げて、漫画でいう、
チートキャラみたいな人だ。
相当負けず嫌いで相当努力してるんだろう
けど、涼しい顔で澄ましている。

反骨精神たっぷりで、
「絵描きで綺麗に描く連中が嫌い。
チンポも描けない奴らがそんなに偉いのか。
チンポも描かずに美を語るなよ。」
と言い放ったのが、かつて絵描き畑にいた
私を骨の髄からシビレさせて降参させた。
千代の富士が貴乃花に負けて、相撲界から
引退したみたいな気持ちになって、引導を
渡された。

いつも笑顔で、旧帝大出身で頭がいい。
(のになぜ私を選んだ?)
話を聞きながら同時に複数のタスクを
こなせるのに、ぬけてる所もある。
チンチラみたいな顔で寝て、天使みたい
な滑らかな肌質で、私にすごく優しい。

けど喧嘩の時は同じことをやり返してくる。

初めの時はこんな大人気ない人いるのかと
ぶったまげた。
けど、モラルに欠けた非常識な私相手に
するには、同じことをやり返すのが
1番効くのだ。最初それを聞かされた時は
頭に来た。けど、今は、そうだよなぁって
思う。腹立つけど効果は抜群。

ここに至るまで、沢山の紆余曲折があった。
カレスィも沢山私のことで泣いたり怒ったり
して、どうしようもない私の話に耳を
真面目に傾けて、向き合って来てくれた。

それだけでも菩薩みたいな人なのに、
今日は、お金のやりくりを今更やり始めた
致命的アダルトチルドレンな私をめちゃ
褒めてくれて、しかも、今月は沢山頑張って
稼いだからと、お小遣いまでくれた。

しかもしかも、一緒に歩いてた時は、
1万円融資してあげようと言っていたのに、
実際にコード入力してみたら、2万円に
なっていた。

こういうサプライズの出来る男性は、
どこでどんな経験をしてどんな思考をして
生きてきたらそうなれるんだろう?
どんな周りの人と関わってきたら、
そんなふうになれるんだろう?

歪んだ生き方や捉え方をして生きてきた
私には、人の言葉の裏を探る癖が抜けない。
彼氏は真っ向から私を見てくる。
私のそんなに深くない人間性をじっと
捉えてくる。

それはイラストを描くということを生業と
しているから、詳細まで観察する審美眼が
育ったという事なんだろうか。それとも、
好きな人や愛する人を受け止め切る心や
度胸が備わってるからなんだろうか。
九州男児は皆そんな生き物なのか?

カレスィの目の前に立つと、自分という生物が
女性性に属していると感じる。カレスィは私に
特別扱いをする。特別扱いするということ
は、他者と異なる扱いをするという事だ。

私の小さい頃、従兄弟と私の弟が
戦いごっこをしていた。私も混ぜてと言い
戦い出したが、従兄弟はあからさまに弟には
強く剣を打ち付け、私にはゆっくり剣を
振る動作をした。

私はその時、何故私にも思い切りやらない
のか聞いた。従兄弟は私が「女の子だから」
と答えた。そして「私が守ります、姫」と
言った。私は戦う相手から守られる役に
切り替えられていた。

あの時の気持ちは、悔しいような、
嬉しいような、年上の従兄弟と戦わなくて
よくなってホッとしたような、弟が気の毒な
ような、そんな気持ちだった。

カレスィはその扱いを私にしてくる。
カレスィが夜な夜な、男の絵師の集まる
ボイチャで馬鹿話で盛り上がっている時、
私はその輪に入れない。
私はカレスィに特別扱いされている存在の
生き物だから。
それを嬉しいとも思うし、私にだって
カレスィの為になれることないのかな!とも
思う。

愛とはその人を他人と差別する事なのだ
という。

私は差別される度怒ったり、突っぱねたり、
受けてきた恩に感謝を返せずにいた。
私はそれでも生きていけるんだからと、
1人でも構わないんだからと、自分は強い
からと、思ってきた。

助けてもらうことはとても有難いことだ。
雲間から差した一筋の日差しと、
暖かい雨に優しく濡らされてるような、
そんな気持ちになる。
そしてその雨と一緒に、泣きそうになる。
虚勢を張らずにいていいんだよと、
そのままの自分の性や在り方で生きてて
いいんだよと、守られていていいんだよと、
言われている気分になる。
そしてそんな風な優しい気持ちを、
返してあげたくなる。どうやったら
そんなふうに生きられるのか、カレスィの
生き方や考え方は私には分からない。
分からないけど、分からないなりに、
楽しくやっていけばいいんだと思う。
カレスィが嬉しそうにしていてくれるのは、
多分それでいいからなんだろうって、思う。

帰りに、万代でクレーンゲームをやった。
2人ともめちゃめちゃ下手だった。
面白い一日だった。

ありがとうカレスィ。
すごい楽しかったよ。
これからもよろしくね。

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