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DRIPネットワーク はじめの一歩

仮想通貨―暗号資産―といえば、落とし穴や大儲け、または大損の話題が尽きません。DeFi(分散型金融)、NFT(非代替性トークン)、ミームコインなどが次々登場し、その度にドラマは新たなレベルへ。熟練の投資家ですら困惑するのですから、暗号資産投資を始めたばかりの新参者には、目の回るような世界です。そこへ登場したのがDRIP。2021年4月に旗揚げしたDRIPは、シンプルなコンセプトでありながら、壮大なポテンシャルを秘めるプロジェクトです。今回は、その仕組みの概要や参入方法をご紹介します。基本的な戦略にも目を向けます。

DRIPネットワークとは?

DRIPネットワークはスマートコントラクトで、価値を閉じ込め、一定の期間にわたって配当金を支払う、という仕組みが基本となっています。公式ウェブサイトによれば、「DRIPネットワークの公式トークンは、バイナンススマートチェーン(BSC)で管理されるDRIP(BEP-20)です。DRIPの価値を生むものは、希少性、流通数の減少による価格上昇、検閲抵抗性、そして、堅牢かつ真に分散化されたブロックチェーン上で構築されている点です。」

DRIPネットワークの仕組み

1日1%、1年間預けていると最大3.65倍に

DRIPは高利回りの定期預金のような仕組みです。投資家は、BNBスマートトークンとの交換という形でDRIPのウェブサイトから直接DRIPを購入できます。

DRIPを購入したらFaucet(フォーセット)に預けます。Faucetとは、このスマートコントラクト・ネットワークの一部の名称で、投資家が権利を持つリワードを計算する場所です。この時点から、投資家はFaucetに預け入れたDRIP高の1%を毎日受け取ります。引き出し可能な金額に達した時、投資家が保有するDRIPは、最初に預け入れたた残高の最大3.65倍になっています。

例えば、あなたが100DRIP保有していて、100DRIP全てをFaucetに預け入れるとします。Faucetに表示されるあなたの保有額は90DRIPとなります。それから毎日1%の利子がつき、最大で預け入れたDRIPの3.65倍まで増やすことができます。この例では、払い出しは最大365DRIPとなります。Faucetに最初に預け入れたDRIPの引き出しなど、保有DRIPへのアクセスはできませんが、365日後に365DRIPを受け取ることができます。

DRIPネットワークは、DRIPのウェブサイトでのDRIPの購入とHydrate(ハイドレート、後述)以外の取引に10%の手数料*を課します。高いと感じるかもしれませんが、これがプロジェクト存続の鍵であり、毎日1%の利益を得ることであっという間に手数料分は取り戻せます。

*DRIPネットワークでは、これらを「税金」と呼んでいます。しかし、混乱を避けるため、また、日本の税務当局が課税する税金と区別するために、本記事では「手数料」という用語を使用しています。

執筆時点でDRIPの価値はおよそ30ドル(約3,400円)。では仮に、あなたが3000ドルで100DRIPを購入し、Faucetに預け入れたとしましょう。1年後にFaucetを見ると、365DRIPが引き出し可能になっています。ところで、DRIPを引き出すと、10%の手数料が発生します。つまり、ウォレットには328.5DRIPが入ってきます。ここであなたは、DRIPをBNBと交換することにします。DRIPの価格が変わらないとして(実際は変わる可能性が高いですが)、DRIPを今日のレートで交換(そしてここでも10%の手数料)すると、15.89BNB、つまり9,600ドル(約109万4,800円)を保有していることになります。ここでは分かりやすくするため、1年後もDRIPとBNBの価格は同じであるという前提での計算となりますのでご注意ください。

DRIPリワードを最大化するには?

さてここから面白くなってきます。DRIP Faucetの特徴のひとつとして、リワード(利子のようなもの)を複利にできる仕組みがあります。DRIPネットワークではその仕組みをハイドレートと呼んでいます。

ハイドレートを行うと、5%の手数料が課せられ、あなたのFaucetにリワードが入ってきます。例えばあなたが最初Faucetに50DRIP持っていたとしましょう(預入れ時に10%手数料が引かれています)。すると2日後には1DRIPが増えており、これは引き出すこともできますが、Faucetに保有しておいて報酬を得ることもできます。それがハイドレートです。ハイドレートを行った後、あなたのFaucetには50.95DRIPが入っています(1DRIPをハイドレートした時に5%の手数料が課せられています)。するとFaucetの元本が50.95DRIPとなって、その元本に対して毎日1%の利子がつきます。つまりハイドレート(複利)を続けているとFaucetが指数関数的に成長するわけです。

1日1回ハイドレートを行なった場合、365日後、最初は50DRIPだったFaucetの保有資産、つまり元本が1,576.81 DRIPになっています。1,576.81DRIPに対する毎日の1%のリワードは15.768DRIP。1DRIPの価格が$30とすれば、あなたは毎日473ドル(約53,449円)相当を引き出すことができるのです。ただし、引き出し時に10%、資産交換時に10%の手数料が課せられますから、実際に受け取るのは約383ドル(約43,279円)となりますのでご注意ください。もちろん、さらにリワードを増やすため、ハイドレートを続けるという選択肢もあります。

DRIPはポンジスキーム?

ここまでの情報だと、ポンジスキームのように見えますね。ですが、DRIPはポンジスキームではありません。なぜなら、ポンジというのは、勧誘者が、投資をすれば製品やサービスの売り上げから利益を還元してもらえる、と語って投資を勧誘する、そもそも詐欺的なスキームだからです。このようなビジネスの実態は、経営側が投資家からの元本をボーナスの支払いに回して、利益が出ているような幻影を作り上げているだけなのです。

ここでのキーワードは「詐欺」です。

DRIPはブロックチェーン上に存在するオープンソースのプロジェクトで、どこから利益が生まれているのか非常に明確になっています。つまり、利益は、取引に課せられる手数料と、価格上昇です。他の暗号資産マーケットと同じです。コードは公開されていますので、技術的なスキルのある方が読めば理解できます。そして、プロジェクトはスマートコントラクトの自動スキャニングツールで監査されています。

それならネズミ講?

ネズミ講とは、他の人を勧誘してスキームに参加させればボーナスの支払いやサービスが受けられると約束して会員を勧誘する、というビジネスモデルのことです。DRIPでも新規会員を勧誘すればリワードを受け取れますが、誰も誘わなくても毎日1%のリワードはもらえます。ですから、ネズミ講ではありません。実際、毎日もらえる1%のリワードをハイドレートする複利効果だけを取っても、数年後には、あなたの投じた資金はとても大きく成長します。

DRIPにはどんなリスクがありますか?

買いよりも売りが大きくなれば、DRIPトークンの価値が下がる可能性があります。また、DRIPはBNBと紐付いているため、BNBトークンの価格が下がれば、DRIPの値段にもマイナスの影響がでます。DRIPからの資産の引き出しは、ご自身で手続きして交換するまで行われませんから、価格が下がっている間はハイドレートだけを継続して、利益分を引き出さない、という方法で資産を守ることは可能です。

リスクゼロのプロジェクトであるとの思い込みは、賢いとはいえません。

チームの構築

DRIPネットワークのFaucetへの預入れには、必ず紹介者が必要です。DRIPのもう1つのボーナスは、ネットワークに人を連れてくることでリワードがもらえる、という点です。とはいえ、新入会者を紹介する必要はなく、何もしなくても自分の預入れ高に対して1日1%利益を得ることはできます。Pancake Swapから別のトークンBR34Pを購入し、ご自分のウォレットに保有すると、このトークンの預入れやあなたが紹介した人々のハイドレートに対する紹介リワードがもらえます。

DRIPネットワークの未来

開発チームは新たなサービスやアプリを生み出してプロジェクトを育てるために積極的に活動しています。その成果もあってDRIPトークンはついにCoinGeckoにリストされました。現在DRIPネットワークの登録アカウント数は1万9,000ということで、まだ生まれたばかりです。つまりこれから爆発的に成長する可能性を秘めています。

ご注意)これは金融商品に関するアドバイスではなく、筆者はフィナンシャルアドバイザーではありません。DeFiや暗号資産への投資はハイリスク・ハイリターンです。ぜひご自分でも調査して、万が一の損失も受け入れられる金額のみ投資に当ててください。

DRIPに参加する方法

1.      MetaMaskアプリをダウンロードしウォレットを作成(MetaMaskウォレット内でのネットワーク選択では、必ずBinance Smart Chainを設定してください)。MetaMaskは日本語で利用できます。

2.      BNBを購入。筆者は楽天銀行デビットカードを使ってBinance(バイナンス)からBNBを購入しています。

3.      DRIPのウェブサイトへ。このサイトの日本語は自動翻訳のようで、言葉がおかしいです。

4.      あなたのMetaMaskウォレットを接続してください。

5.       Swapのページで購入したBNBをDRIPに交換してください。Faucetに参加するには預入れ残高が1DRIP以上必要なので、手数料を考慮すると少なくとも1.12DRIPは購入する必要があります。

6.       Faucetを開き、筆者のバディアドレスを入力:0xE58E7AF82630EfF95E030936B3b132D8c291566a

7.      DRIPをFaucetに預けてください。あとは毎日1%利子が増えるのを見守りましょう!

 

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