作りたい女と食べたい女

最近ハマっている漫画がある。
「作りたい女と食べたい女」

食べきれないほどの料理を作り
誰かに美味しそうに食べてもらうことに幸せを感じる主人公が

腹一杯食べることにもともと抵抗があった
食べることが好きな女性に料理を振る舞うなかで

恋愛とはなにか、女性としての社会的立場
会食恐怖症、自炊はしない…
多様な価値観にフォーカスをあてて
現代における恋愛と食の多様性を読者に問いかける漫画

漫画を初めてX (旧Twitter)で見た時から
結構好きで漫画も全巻揃えてるんけど
最近NHKで実写ドラマ化されたものが
まぁ良くて。

ドラマが苦手であんまり見ない自分が
毎晩寝る前にドラマ見る勢いでハマってる。

私には恋愛感情がない

これを言うと色々語弊が生じるのは仕方がないし
いうて、彼氏おったやん、って
突っ込まれるのは仕方がないんやけど

物心ついたころから
誰かを恋愛感情として好きになる、とか
異性として好きになる感覚が
自分の中になかった。

性的指向と性自認が必ずしも一致しないことは
ぼちぼち、少しずつ分かってもらえ
受け入れてもらえるようになった現代

自分は無性自認のXジェンダーで
男女共に異性やと思ってる。

異性やから、全人類が恋愛対象か
と言われるとそうではなくて、
人として惹かれる、とか
人を愛する感情は持ち合わせているけど

誰かのパートナーになりたい
性的な関係性になりたい
って感情はどうしても持てない。

アセクシャル、アロマンティック
って肩書きが、今の自分にはしっくりきている。

もちろん寂しくて甘えたくなって
行きずりの人とワンナイト…みたいなことはあったけど

そこで満たされたのは
一時的な寂しさと
「自分の体はやっぱり女性やったんや」
「異質じゃない」「女性としても生きられる」
っていう安心感やった。

この漫画、ドラマでは

自分は人とご飯を食べることに
少し抵抗がある
(前回の記事「人との食事が苦手」参照)

この漫画、ドラマでそのことを深く掘り下げてはないし
あくまで
「こういう人もいるんやで」
って問いかけてる感じ

言葉の選び方も素敵で
嫌悪感なく楽しめている。

こういうドラマが増えてほしい、っていうのはエゴやけど
単純に嬉しくなった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?