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マジェンダの君へ。

いろんな事情が重なり、私は夜間の高校へと進学したがまともに中学を卒業したのは同級生より一年遅れて卒業し高校進学となった。
4日間の徹夜で受験し、無事都立高校夜間部へと入学をし新宿伊勢丹B1のケーキ屋さんへ就職となった。
大人の世界は、子供から大人に足を踏み入れた私には新鮮であり

一切れ500円のケーキは飛ぶように売れた
私は、180度からどこでも見ることが出来る透明のアクリル板で覆われたスペースにテーブルがあり、客に見られながらケーキをカットしアルミホイルに包みショーケースに乗せるという

ケーキストリッパーの踊り子のような気分で毎日を新鮮な気持ちで、見られながら切りケーキを箱に詰めレジを打ち客に渡すの繰り返しをしていたが、楽しかった。伊勢丹の休憩室はとてつもなく広い・・・最初の頃は何度も間違えて迷子になり休憩出来ないという事もあったし、もちろん従業員用ロッカーも恐ろしい程広くコンパスがあっても退出出来ないと思うほどだった。
因みに、私は京王デパートと三越新宿店(今やビックロ)も務める事にいずれなったが伊勢丹新宿の格は断トツだったと言えよう。
日中働き、仕事後歩いて行けるわが高校は御苑にあり退屈で眠たくてどんよりしている・・・授業の前に食堂で夕食を取り退屈な授業を聞きながらぼんやりと海に行きたいと考えていた。
私は、海のある地域で育ったので疲れた時や人恋しい時には海に行きたいのだが、山よりは海が好きで17歳の時にはダイビングのライセンスをアドバンスウォーターまで習得した。水深30Mまで潜れるライセンスでそんなに深く潜っても海の中は、冷たく薄暗いという別に要らないライセンスだ。
もっと言えば、小型船舶も大人になってから習得したが船もないのにライセンス取ってもマリンジェットくらいしか乗らないんじゃないの?乗らないけどねだ。仕事と学校息抜きは「海」だったあの頃、私はうっとりするくらいの小さな恋をしたちょっとだけ、寂しくて切なくて壊れやすい貝殻みたいな恋をしたんだ・・・・
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私の望む世界を自分なりに表現したいと思います。大体実話でございますのでよろしければ、読んでいただけましたら小躍りしたいと思います。足が不自由になってからより書きたいと思う事が増えてまいりました。私には背中に翼があることを隠せない性分なのです☆