ふと思い出した名前

カタセと名乗っているけど突然本名から変えました。あまりそういう突飛なことをするタイプではないんだけど。2年前くらい?寝てたら突然の電話で起こされて、一度会っただけの人からの電話で、その人はすごく尊敬する憧れの人だったのだけど、電話とったら「あのねー、あなた宇宙人らしいよ!」ってのと、「苗字変えたほうがいいってよ!」という内容でえええー宇宙人??!!ってビビったけど、ぶっちゃけこの状況は名前の呪いでもあるんじゃないか、、、と思っていたところだったので、不思議と納得して、そうだな、通称で変えてもいいかも。と思っていくつか検討してカタセにした。もう2年ほど経ってすっかりカタセです。宇宙人ネタは後日談があるのでまた書く予定。

そういえば、10年前にアメリカに行った時は、全てをリセットというか、かなりアイデンティティ・クライシス!真っ只中で、I am nothing って名乗ってた。「はー羨ましいわ」なんて返事が帰ってきたりしてたけど。

この夏(てか梅雨終わらないね)、自分と踊りの関係を振り返り作業中で。そういえば、バーレスクに燃えていた!のを思い出して(6年前くらい?病気が大変なことになってすっかりそれどころじゃなくなって、さらに日本の田舎に住むようになって遠い世界になってしまった)今はもうない異界バー・デロリではhechikanと名乗っていて(茶人の丿貫ね)、アメリカでデビューするぞ、ってときはtigrettと名乗っていた気がする。どちらも一瞬すぎた。

大人になるまで下の名前で呼ばれたことがあまりなくて、あったとしても自覚がなくて、でもアメリカ住んで下の名前で呼ばれることに慣れたから、親からもらった名前をしっかり感じることができるようになってよかったと思う。わりとしつこく上の名前で呼ぶように人に頼んでいたから。

名前といえば、大学入ったばかりのころ、大澤真幸の講義が面白すぎて、フロイトときのこをタイトルに、タンクトップ一枚のおじさんがひたすら早口でまくしたてる。名前とアイデンティティについての話が強烈だったのを覚えている。なのだけど、当時何冊か読んだ彼の本は、自分がしたい哲学のための哲学?みたいで距離をすごく感じてしまって、それ以来、今もたくさん著書を見かけるけど読まないままになっている。

結局、名前はその人のコアにグサっといくマジックスペルみたいな面もあるのでしょう。だから見えない力が強かった頃の日本人は下の名前を変えていたんだろうし。名前占いとかあるけど、もはやマジックが消え去った現代なんで、自分の名前の本質を言い当てられる人ってのは自分以外いないんじゃないか、とも思います。


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