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知らない街で、自分を少しずつ知る

水曜日、月末の経理処理やいろんな対応に追われながらなんとか午前中に仕事を終え、電車に飛び乗った。

向かう先は神戸にある「塩屋」という街。海が近くにある、ということ以外何も知らない街に向かう。
移動時間が長いので本を持っていこうと思い鞄に入れたけど、結局全く読まなかった。

知っている街からどんどん知らない街に景色が変わっていくのが楽しくてずっと外を見ていた。

今日は「おかゆのつどい」という、
離職中、休職中の人や今の働き方に違和感を感じている人、離職・休職を考えている人が集まってゆるゆるとお話をする会に参加してきた。

仕事柄、ユーザー調査でインタビューをして人の話を聞いたり深掘りすることが多いので、自分自身のことを話すとなるとなんだかむず痒くなる。
こんなに私の話ばっかりしていいんだろうか、ちゃんと相手を混乱させないような分かりやすい話し方ができているだろうか、そもそも私の話なんて面白くないし興味あるんだろうか、、、みたいなネガティブな感情ばかりが出てきてしまった。
そんな感情になってしまったことが自分でも意外だなと思った。

だけど素敵な空間で、穏やかな雰囲気の中、ゆるゆると、ポツポツと胸の内を話していくうちに、私は何かを作ったり表現したい人間なんだなとか、人との出会いに飢えていて、弱いままの状態でさらけ出せる場が欲しいんだなとか、少しずつ自分が話す言葉や、人の話を聞いて、自分の「ほんとはこうありたい!」が見えてきた気がした。

「おかゆのつどい」が終わった後に、同じ参加者の人たちと3人で塩屋の街を散策した。

今わたし、ぜんぜん知らない街で、出会ったばかりの人たちと時間を過ごしているのだなとおもうとなんだか面白くなってきて、こういう時間が私は好きなんだなと思った。

その後近くのカレー屋さんで一緒にカレーを食べた。このお店のすぐ近くに豆腐屋さんがあって、そこで売っている豆腐を使った豆腐カレー。

帰りに豆腐屋に寄るとおっちゃんが話しかけてくれて、「これ食べ〜」と揚げ豆腐をくれたのでその場で食べた。
通りすがりのちびっ子が手に持っていた手持ち用の扇風機をいきなり私に向けて涼しい風をくれた。
何だこの街は。一瞬で好きになってしまうじゃないか。

自分の今のまったく整理されてない気持ちを話して何かが変わるんだろうか思っていたけど、勇気を出して行ってみてほんとによかった。

何かが変わるのはもう少し先かも知れないし、何か行動をおこすのはもっと先かも知れないけど、
自分の気持ちをその時思ったままに話す時間は今の私にとってはめちゃくちゃ貴重な時間だった。

素敵な場をありがとうございました💐

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