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後編:ステーブルコインにDAIが新しい風吹かれるのか

Dapptotalのデータによると、7月に入り分散型のステーブルコイン—DAIへの需要は高まる一方です。それは投資家たちがイーサリアムの価値を信じ、長期的に保有していく傾向と見られます。今回はDAIについて分かりやすく紹介します。

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DAIの発行仕組み

Makerプロトコルを介して発行され、過剰担保に裏付けられているDaiは、米ドルにソフトペッグされている新型ステーブルコインです。その発行元はEthereumの分散型金融プロジェクトMakerDAOを運営するMaker財団となります。
DAIの生成はマイニング方式ではなく、DAIを保有したい人はETHを担保としてロックして、スマートコントラクトから相当数量のDAIを発行する仕組みとなります。簡単に言えば、ETHを抵当して、DAIを借り入れることができます。
この仕組みのおかげで全てのDAIは担保であるETHの価値に裏付けられています。値上がりの通貨を使い切る心配もなくなります。

DAIはどのように安定の価格を維持しているか?

1、DAIは過剰担保を通じてその価値の安定性を確保します。つまり、1つDAIは2ドル相当のETHと等しいです。
2、金利制度を導入して、需要と供給をコントロールすることでDAIの価格を安定させます。
例えば、DAIの価格が1ドル以下にさがると、金利をあげさせ、買い出しと抵当の需要を抑制することで供給量は下がって価格が戻るようになります。
そして、MakerDAOのコミュニティはDAIに自主管理権を持っています。MKR ホルダーが最後の買い戻し手となり、DAI価格の安定化を調整します。

最近では、クリプット界にDeFiブームが到来しました。現在DeFiエコシステム内でシェアが高いステーブルコインはDAI及びUSDCの2つです。ETHの価格高騰により、DAIはステーブルコインに新しい風吹かれるのか期待されることでしょうか。

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