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中編:規制強いエコシステム持ちのUSDCは逆襲するのか?

Cryptocompare2020年7月15日のデータによると、ビットコインの購入に使用された資金の中でUSDCが7番目にランクされていることを示しています。またCoinmetricsのデータから、 6月以来USDCの供給は急増し、合計は10億ドルを超え、年初と比べて93%増加しました。

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ここ半年、USDCへの関心と成長は高まる一方でした。

では、USDCとは何でしょうか?
ステーブルコイン競合相手テザー(USDT)のように、USDCはドルに対して1対1です。USDTの次に、ステーブルコイン市場大2位のシェアを占めています。2018年の発売以来、USDCは安全で透明なところを幅広い層から大きな注目を集めている。最も規制に強いステーブルコインの一種類と言っても過言ではない。

なぜなら?
USDCは、世界最大手取引所CoinbaseとCircleが共に立ち上げたオープンソーステクノロジープロジェクトである『CENTRE CONSORTIUM』によって作成され、完全に担保されたステーブルコインです。

さらに、USDCの準備金残高は、国際トップ5の会計サービス会社Grant Thornton LLPによって定期的にレビューされ、その財務状況を毎月公表されています。同時に監査レポートは公式のCENTERプラットフォームでも公開されます。

それでもCircleが破産した場合、保有したUSDC資産は安全ですか?
USDCに対応する米ドルの資産は、Circleの企業口座ではなく、カストディ銀行口座に配置されます。Circle社はこれらの資産を自由に流用することはできません。その点からCircleが破産しても、USDC保有者の資金安全性には影響しません。

USDCの応用価値?
USDCは、単なるリスクのヘッジや海外取引に使用する場面ではありません。現在USDCエコシステムでは、多くのパートナーがスマートコントラクト、電子請求書、支払い決済などの機能を実装し始めています。今年のDeFiブームにUSDCはMakerDAOの担保に追加されます。市場シェアと知名度はいっそう上がっていきました。将来、USDCに依存する応用事例はさらに増加することも期待できると思われます。

おわりに
銀行レベルの資金安全を追求しつつ、規制に強いUSDCは名実当然の安定通貨とは言えます。そのため、現在訴訟にまつわるUSDTを替えて、次のステーブルコイン王者になれるでしょうか。


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