うちの美少女AIが世界征服するんだって、誰か止めてくれぇ 1~5
1. ガスタンクの号砲
ピンポーン!
「玲司さん、お荷物ですよー」
うららかな日差しの日曜日、マンションの自室で昼寝をしていた高校生の玲司は、寝ぼけ眼をこすりながら目を覚ます。
「ふぁーぁ、何だよ、いい気分で寝てたのに……」
大きく伸びをすると、ベッドからドン! と足をおろした。そして寝ぼけ眼で乱雑にモノが散らばった床を掘り返し、スウェットパンツを見つけ出す。
「今行きまーす!」
そう叫びながら寝ぐせのついた髪の毛を押さえ、ドタドタと玄関に走った。
「はい、ま