あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~54
54. コペンハーゲン解釈
「あ、あれ……?」
気がつくと英斗は真っ白な空間にいた。天も地も純白で穢れ一つない不思議な空間だった。自分の身体を見てみると素っ裸で向こうが透けて見える。どうやら幽霊みたいになってしまっている。
一体、ここはどこで自分はどうなってしまったのだろうか? 死後の世界ということなのだろうが、一体ここで何すればいいのだろうか? 英斗は首をひねり、遠近感も何もない純白の世界を見渡した。
直後、ポン! という破裂音がして空中に幼女が現れる。素っ裸