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あの娘のキスはピリリと魔法の味 世界は今、彼女の唇に託された

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「ねぇ、キスして」 男子高校生の主人公はある日、疎遠となっていた幼なじみの美少女に迫られ、キスされてしまう。 彼女を大好きだった主人公は歓喜するが、どうも様子がおかしい。彼女はキ…
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#ドラゴン

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~52

52. 根源の焔 「クフフフ……。はっはっは!」  魔王は大口を開けて笑う。  ヴィーナは…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~51

51. 桜吹雪 「さてさて、いよいよ女神の降臨だぞ!」  満天の星々の中、真っ赤になって鮮…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~50

50. 人類最後の一人  月の接近に伴なって、地球の大気も海も陸地も月へと引き寄せられ、月…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~48

48. 紗雪の決意 「タニアぁ……」  宇宙に飛ばされた幼女は即死なのだ。生き返りもしない…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~47

47. 破局的噴火 「金星へはどう行くんだ?」  英斗の問いかけに、魔王はふぅとため息をつ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~ 46

46. 地球の構造  なぜコンピューターと女神が関係あるのか? 英斗には皆目見当がつかず、…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~ 45

45. 予想外の真実  その時だった。  パンパン! と、軽い銃声に続いて、 「ぐぁぁぁ! 何だお前!」  と、魔王の悲鳴が響いた。  英斗は驚いてそっと物置の影から上を眺める。そこには、なんと銃を構えた金髪おかっぱの少女がドヤ顔で倒れた魔王を見下ろしている。 「レ、レヴィアさん!」  英斗はその意外な救世主に目を疑った。  扉の向こうで倒れていたはずのレヴィアが、なぜか観覧室にいる。魔王が設置したセキュリティを苦労して何個も突破したのだろう。レヴィアの執念の

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~44

44. 自分の順番 「英ちゃーん!」  紗雪は必死に床に張り付いて何とか耐えようとしていた…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~43

43. 死の宣告  漆黒のドラゴンは怒り狂い、渾身のドラゴンブレスを放つ。灼熱の輝きが広間…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~42

42. 龍の矜持  暗闇に沈むシャッターの向こう側からは、何者かがグォォォ! と腹に響く重…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~41

41. 死神の足音 「お前はなんでそんなこと知ってるんだ?」  英斗は眉をひそめ、魔王をに…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~40

40. 最後の一人  しばらく進み、大きな鋼鉄製の扉に来た一行。例によってタニアが強靭な扉…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~39

39. 泣きぼくろ  洞窟を進む英斗たち――――。  洞窟と言っても、ドアから内側はまるで…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~38

38. 一か八か  なるべく足音を立てないように静かに駆け、洞窟の入り口を目指す。ゴーレムたちは紗雪にご執心でこちらのことは気づいていないようだ。  必死になって駆け込んだ洞窟、そこには巨大な扉が行く手を阻んでいる。まるで水門みたいな巨大な鋼鉄製の自動ドア。当たり前だが、そう簡単には入れてくれないらしい。 「タニア! GO!」  レヴィアは予期していたかのようにタニアに指示を出し、タニアは英斗からピョンと跳びおりる。  なるほどタニアは適任だ。先々のことを考えて行動