あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~47
47. 破局的噴火
「金星へはどう行くんだ?」
英斗の問いかけに、魔王はふぅとため息をつき、偉そうに答える。
「今、ここを動かしているコンピューターをハックして上位階層へ行くしかない。だが、千年やってるのにまだ成功していないんだ。お前らじゃ無理、諦めろ」
英斗はムッとしてニードルガンを構える。
「あわわわ、ちょっとそれ痛いからやめて!」
魔王はおびえた様子でうねうねと芋虫のように動いた。
「で、女神を呼ぶにはいったん全人類を滅ぼすしかない……、そういう事だ