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あの娘のキスはピリリと魔法の味 世界は今、彼女の唇に託された

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「ねぇ、キスして」 男子高校生の主人公はある日、疎遠となっていた幼なじみの美少女に迫られ、キスされてしまう。 彼女を大好きだった主人公は歓喜するが、どうも様子がおかしい。彼女はキ…
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2023年2月の記事一覧

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~22

22. 特異点  と、その時、ガガガガッ! とノイズが響き渡り、3D映像が天井から降りてき…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~21

21. すぴー 「撤退……か?」  レヴィアはしおれた様子で紗雪に声をかける。  しかし、…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~20

20.太陽のシャーペン 「いいぞいいぞ、そこ、入ってみようか?」  レヴィアがタブレットの…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~19

19. 肉球手袋  魔王城の屋上は漆黒の素材でできた、のっぺりとした野球場サイズの丸い広場…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~18

18. 邪悪の総本山  やがて草原のかなたにいくつもの黒煙が上がっているのが見えてきた。 …

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~17

17. 凸凹魔王討伐隊  タニアを連れて行ったらいいのかどうかは英斗にもよく分からない。タ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~16

16. ツンデレのママ  儀式が終わり、紗雪は静かに目をつぶり、まるで英斗との熱い営みを心の奥で温めるかのように手を胸に当て大きく息をついた。刹那、黄金色の光がブワッと噴き出して、全身が光に包まれる。龍族に与えられたその神聖な力は紗雪に限りない力を与えていく。  悪逆非道な魔王を打ち滅ぼして人類の未来を勝ち得なくては、と紗雪は取り出したシャーペンに力をこめ、赤く光らせた。      ◇ 「おーい、もういいぞ」  レヴィアがニヤけながら英斗の耳元でささやく。  英斗

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~15

15. 会心の嘘 「私が行けば英ちゃんは解放してくれるのね?」  紗雪は怒気のこもった声を…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~14

14. 愛しい男 「これは好機じゃ! 魔王打倒じゃ!」  向こうの方でレヴィアがビールジョ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~13

13. 宇宙の手  ゆっくりと下ろす手のひらは、やがて床へと近づいていく。  英斗は何か意味…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~12

12. 魔王 「くぅ……。魔王許すまじ……」  レヴィアは歯をギリッと鳴らし、こぶしを握る…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~11

11. 襲いかかる暴威 「お前のパパはどこにいるんだい?」  英斗はタニアのつぶらな瞳をの…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~10

 10. パパは高校生 奥の方からコーヒーカップを両手に持ったレヴィアが戻ってきて、 「タ…

あの娘のキスはピリリと魔法の味 ~世界は今、彼女の唇に託された~9

9. プニプニのほっぺ 「どうした? 分かったか?」  レヴィアは振り返り、ニヤッと笑った。 「こ、これは宇宙船ですよね? どうしてこんなところに?」 「いかにもこれは火星移住船【エクソダス】じゃ。遠い昔のな」  レヴィアはちょっと寂しそうにそう言って、遠い目で宇宙船を眺めた。 「火星!?」  英斗はその壮大な計画のスケールに言葉を失う。その昔、こんな山のような宇宙船を作る文明が栄え、そして、何かただならぬ理由があってここに横たわり、今や朽ち果て、自然に還るのを