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公爵令嬢に転生したオディールが得たのは【お天気】スキル。それは天候を操れるチートスキルだったが、王族にはふさわしくないと馬鹿にされ、王子から婚約破棄されて追放される。
元々サラ…
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#転生
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【お天気】スキルを馬鹿にされ、追放された公爵令嬢。不毛の砂漠に雨を降らし、美少女メイドと共に甘いスローライフ~干ばつだから助けてくれって言われてももう遅い~10
10. ムキムキ魔法使い 冒険者たちの陽気な歓談が広がるロビーに、いきなり若い男の怒声が響き渡った。 「お前はクビだって言ってんだろ! この臆病者!」 「そ、それは困りますぅ」 見ると、剣士らしき冒険者が大男にクビを宣告しているようだった。その大男は、雄々しい髭と筋骨隆々とした身体を持ちながら、魔法使いのベストを着ている。この図体で魔法使いらしかった。 「うちはもう少しでBランクパーティになるって大切な時期なんだよ。撤退ばかりしようとする臆病者は邪魔だ!」 「
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【お天気】スキルを馬鹿にされ、追放された公爵令嬢。不毛の砂漠に雨を降らし、美少女メイドと共に甘いスローライフ~干ばつだから助けてくれって言われてももう遅い~7
7. 旅立ち 手早く荷物をまとめ、馬車を貸し切りにしてまずは隣街へと旅立った二人――――。 馬車は壮麗な石造りの城門をくぐり、見渡す限り広がる麦畑の道をカッポカッポとのどかなペースで進んだ。これで王都ともお別れである。 自分で選んだ道ではあったが、もう二度と戻れないかもしれないと思うと、胸がキュッと苦しくなり、オディールは思わず後ろを振り返った。 立派な城壁、多くの馬車が行きかう城門、思い出のたくさん詰まったこの国一番の都市が少しずつ小さくなっていく。オディー