公爵令嬢に転生したオディールが得たのは【お天気】スキル。それは天候を操れるチートスキルだったが、王族にはふさわしくないと馬鹿にされ、王子から婚約破棄されて追放される。
元々サラ…
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2023年8月の記事一覧
【お天気】スキルを馬鹿にされ、追放された公爵令嬢。不毛の砂漠に雨を降らし、美少女メイドと共に甘いスローライフ~干ばつだから助けてくれって言われてももう遅い~78
78. 互いの想い 「ふふっ、いきなりどうしたの?」 ミラーナはオディールの必死さに少し戸惑い、眉をひそめる。 マズい……。どうやら押しすぎてしまったらしい。しかし、もはや猶予はない。オディールは深呼吸をしてテンションを少し落とすと、落ち着いた声で語り掛ける。 「ねぇ、ミラーナ……」 「なぁに?」 オディールは大きく息をつくとミラーナを引き寄せ、ミラーナのブラウンの瞳をのぞきこむ。 「僕と一緒に人生を歩んで行って欲しいんだ」 「あら、今でも一緒じゃない?
【お天気】スキルを馬鹿にされ、追放された公爵令嬢。不毛の砂漠に雨を降らし、美少女メイドと共に甘いスローライフ~干ばつだから助けてくれって言われてももう遅い~71
71. 絶望に次ぐ絶望 ひぃぃぃ! べっちょりと臭い唾液がつき、オディールは目を白黒させながら吐き気に耐える。 「あはあはっ! 小娘の恐怖……実に美味い、美味いぞぉ! ヒャッヒャッヒャ!」 「この化け物! 止めろ! 止めろって言ってんだろ!」 オディールは渾身の力で脚を蹴ってみたが、それは電柱を蹴っているかのようで自分が痛いだけだった。 くぅぅぅ……。 オディールはポロポロと涙をこぼす。 「くははは、足掻け足掻け! やはり人間喰うならお前くらいの娘が