【生ける廃墟】宅見組組長射殺事件の舞台…「新神戸オリエンタルシティ」の現在がエグすぎる【ダイエー遺産】
昔からとやかくネタ半分にでもよく言われるのが「大阪はヤクザの街」というフレーズ。確かにその言葉に間違いはない。だが、それを言うならば厳密には「関西はヤクザの街」といった方が正確であろう。一方的に大阪だけに“汚れ役”を着せている感のある神戸や京都だって裏をひっぺ返せば似たようなもんだ。しかしながら近年のヤクザ勢力図も混沌さを極めており、特に分裂騒動と拳銃沙汰が絶えない日本最大の指定暴力団・六代目山口組、さらに神戸山口組の事務所がある「神戸市」こそが令和ニッポンにおける関西ヤクザシティの本場であると考えている。
それで今回やって参りましたのは「新神戸」…ここは神戸市における唯一の新幹線駅がある、街の玄関口。三宮から市営地下鉄で一駅ぶん離れた場所にあり、特に新幹線で神戸に来ることもなければそうそう訪れる機会もないし、新快速で三宮まですぐ来られる関西圏の人間であれば尚更ここへ来るような用事も思い浮かばない。
しかしこの新神戸駅前には、かつてヤクザの抗争で白昼堂々銃撃事件が発生し、無関係な一般人が巻き添えを食らって死ぬという身も凍る程に悲惨な出来事が起きた施設が存在しており、その現場をひと目見に来たい衝動に駆られていた。それでいざ訪れてみたわけなのだが、とうに時代が過ぎ、もはやその施設自体が“生ける廃墟”とも形容できるヤバい事態に陥っていた。
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