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【学園城郭都市】南海電鉄が新駅まで作った和歌山市最新のニュータウン「ふじと台」が色々おかしい件

2021年6月9日、関西空港連絡橋の上から母娘が飛び降り自殺を図るといった報道が流れた。当初は新聞の隅っこに小さく載るほどのものだったが、後になってそれが和歌山毒物カレー事件の被告・林真須美死刑囚の長女と孫娘であると判明し、世間が再びざわついている。

“有名事件の被告”の家族というだけで、その呪縛の大きさは計り知れないものとなる。あの事件から23年も経っているが、未だに“和歌山=カレー”とネタにされてしまう傾向が止まない通り、社会的影響の甚大さを思い知ると同時に、家族がこのような事件に関わった事で子孫の代まで祟られ続ける“結果”を惨たらしく見せつけられた気分だ。なお、林真須美の長男はツイッターアカウントを開設し、いつ“刑”が執行されるか分からない、確定死刑囚となった実母の冤罪を訴え発信し続けている。

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あのカレー事件の舞台となった和歌山市園部地区も戸建住宅が連なるニュータウンだったわけだが、今回お届けするお話もそんな“和歌山市のニュータウン”の一つ。近年ガッツリ開発されて山の中にポツンと生まれた「ふじと台」と称する謎の地域だ。大阪難波と和歌山市内を結ぶ南海本線の沿線上にあり、そこには特急電車も止まる豪華な新駅まで作られていた…

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