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全国アウトロー団地列伝

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この国に生きる有象無象の貧乏人が暮らす現代社会のディストピア、心の貧困地帯、新興宗教の坩堝、アウトローの巣窟、同和対策事業、生活保護、母子家庭、高齢化、孤独死、外国人だらけの団地…
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#団地

【住之江区】高度経済成長期の勢いを感じさせる前衛的デザインのレトロ大型公団住宅「住吉団地」がイカす

広大な面積を誇る日本第二の都市・大阪市、高度経済成長期にこの大阪という街には労働力として地方から大勢の人々が移り住み、それぞれ生活を営む為の団地が各所に建造された。言わば“団地の博覧会”というべき都市とも言える大阪市内に数ある団地の中でも、とりわけ高度経済成長期の“ガンガンズンズングイグイ上昇”だった、メロラップかよと突っ込みたくなるような“昭和の勢い”をムンムン感じることができる団地が、メロラップの生みの親である、元スノボ選手・今井メロの故郷である大阪市住之江区に存在してい

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【高槻市】治安が悪いと言われる高槻市南部のマンモス団地「下田部団地」を見る

南北に長い高槻市の市域の中でも、阪急京都線から南側、高槻市南部はガラの悪いエリアで大阪市内と大差ない、という事を申し上げているのだが、鉄道駅からも遠く、よそから行くには少しハードルの高い高槻市南部が具体的にどのような町並みとなっているか、その一例を取り上げる事としよう。 やってきたのは「下田部団地」と呼ばれる、大阪府営もしくは大阪府住宅供給公社が運営する団地がずらりと連なる一画である。高槻市南部にはこの下田部団地をはじめとして、富田団地、柱本団地、総持寺団地といった大規模団

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【川崎国のヤベエ団地】宇宙ステーションかよ?川崎市幸区の超巨大マンモス集合住宅「河原町団地」を見物する

毎年ヤンチャな話題では事欠かない“川崎国”もとい川崎の街…ついこの間も、JR川崎駅前で歩道に車を突っ込んだ男がそのまま逃げ出して、それを別の男性が罵声を浴びせながら車を横断歩道上に停めて追いかけるという緊迫の出来事がインターネット上に晒され“川崎どうなってんだ…”と呆れられる始末である。 この顛末で捕まったのが19歳の男で、紫の軽トラの前に割り込んでバックして車体をぶつけ逃走、この紫の軽トラというのも魔改造ぶりがツッコミどころなんですけれども、相変わらず川崎ヤベエ…という他

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【ヨコスカ団地ブルース】煤けた軍港の街・横須賀の海が見える絶景県営住宅「浦賀かもめ団地」を歩く

横浜と言えば誰もが知る街だが、そこから京浜急行線に乗ってズンズン下った先の三浦半島の先っちょにある「横須賀市」を訪ねた事のある人間はどのくらいいるのだろう。そして横須賀に来て何をするかというと軍港巡りか、自衛隊や米軍のイベント目当てか、海軍カレーを食いに来るかといったあたりが関の山である。京急の横須賀中央駅周辺をうろついて、あとはドブ板通りやヴェルニー公園なんかを見て帰るくらいで、それ以外にどんな街があるのかについては、あまりよく知られていない。正直、横須賀に行くだけでも道の

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足立区の外れの限界集落・南花畑五丁目「都営保木間第5アパート」に東京辺縁部の闇を見た

当方が足立区で最もガラが悪いと認識している「竹ノ塚」エリアの中でも、外れも外れ、隣が埼玉県八潮市に面している花畑や南花畑といった、まさに東京辺縁部と呼べる地域には、まだまだ知られざる人々の営みがある。そんな地域では、よもやこんな所まで「東京」なのか…と絶句するほどの衝撃を受ける事がままあるのだ。 今回やってきたのは、東武伊勢崎線(意地でもスカイツリーラインとは言わない)竹ノ塚駅から東へ約2キロ離れた、足立区南花畑五丁目付近である。ここまで来ると、警察は竹の塚警察署の管内であ

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【失われた人権文化遺産】奈良県桜井市「大福」にある“石川さんをかえせ”モザイクタイル画を見に来た

今回やってきたのは「奈良県桜井市」…奈良盆地の南東側、中和地域に属し、日本最古の神社の一つとされる「大神(おおみわ)神社」をはじめ長谷寺など有名寺社を数多く抱え、三輪素麺が地場産業。市内には近鉄大阪線、JR桜井線(万葉まほろば線)が走り、桜井駅から近鉄電車で片道40分そこそこで大阪市内に行ける。 しかし大阪のベッドタウンとして…という趣きはあまり漂ってこない。ここからさらに離れた三重県名張市の桔梗が丘みたく大規模なニュータウンが開発されているわけでもないし(せいぜい朝倉台く

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奈良県最強のアウトロー神輿が見られるムラが“顔面の入れ墨”を剥がすとき

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【ニッポン大移民時代】外国人労働者が集住する平塚市の町外れ「横内団地」を訪れた【ピアノ騒音殺人事件】

神奈川県において外国人労働者が非常に多く暮らしている地域と聞かれて思い浮かぶのはどこか?「いちょう団地」が有名な大和市やその隣の綾瀬市、愛甲郡愛川町などの県央地域か、それから川崎市川崎区と横浜市鶴見区…いずれにしても工業地帯ばかりである。しかしもう一ヶ所、今まで紹介しそびれていた地域があった。 それは平塚市の北部に位置する「県営横内団地」…昭和42(1967)年頃に作られた非常に古い団地である。戦前から軍需工場が盛んで、戦後になっても工業を中心に栄えた平塚ならではで、労働者

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【垂水区&明石市】兵庫県最古のオールドニュータウン「明舞団地」を歩く【県営住宅&UR】

日本全国津々浦々の「団地」を訪ね歩いてきた我々取材班…そうした団地がある場所のヒストリーはそれぞれ違うが、概ね40年から50年を越して古くなってくると当初の住民は世代交代し、場合によっては全く違った人種が入り込んでくる。それで外国人労働者だらけになったり、はたまたDQN化が進んだりで新たな火種を生み出すケースも少なくはない。勿論、地域住民たちの努力でそうした災いを回避するため様々な試行錯誤をしているところもあるわけだ。

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静岡市・安倍川沿いに潜む、知られざる在日コリアン史…土手に囲まれた街「美川町」を見る

東海道新幹線なり新東名高速道路なりで東西を移動する人々にはことごとく避けられてしまう、なんちゃって政令指定都市「静岡市」。2005年に全国に20ヶ所にしか無い政令指定都市に昇格するも、名古屋・首都圏に挟まれる地域柄なのか人口はじわじわ減少をし続け、70万人を割っている。 これまで我々は幾度となくこの土地に来ても“しぞーかおでん”だけ食ってあとは駒形通に戦後の赤線があったらしいから見に行った、といった適当な取材だけしかしていなかった訳だが、今回はなかなか壮絶そうな歴史を辿って

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【しぞーか最底辺地帯】超絶町外れ!静岡市で最もヤバい団地と言われている「安倍口団地」は実際どうなのか

徳川家康が隠居を決め込んでお茶でも啜っていたであろう「駿府城」のお膝元・静岡市…静岡県の県庁所在地でありながら今ひとつ影の薄い存在で、政令指定都市にもなったのに人口は70万を割って、今後もその傾向が収まる見込みもない。以前、そんな静岡市の安倍川沿いに「在日コリアン集住地がある」という話を聞いて美川町というところを訪ねて、その事に触れた。 ところが静岡市のアレなスポットはそれだけには留まらない。前回のレポートの結果、安倍川沿いを注目していたらもう一つヤバげな団地があることを知

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【福生団地】外国人移民の暮らしも捗る米軍基地の街「福生市」にあるガチな団地巡り三番勝負【熊川団地】

東京近郊の「ヤバい団地」はどこか、そういう事を考えると大抵足立区とかソッチ方面ばかりのイメージが湧いてくる。何かにつけ足立区が槍玉に挙がるのは、ある意味“人気者”の証拠と前向きに捉えるしかないようで、当の住人はどれだけディスられても開き直ってケロっとしているものである。しかしその一方でさっぱり注目されないのが都心からも遠く離れた多摩西部、立川から先の別世界である。

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【市営住宅】中国残留孤児が暮らす京都最強の移民地帯!伏見区「小栗栖団地」を征く【府営住宅】

DEEP案内編集部がお届けするアレな街レポートの数々をお楽しみになられている読者の方々にとっても、「治安が悪い」云々のネガティブ情報などから、普段なら足が向く事も絶対無いような場末の土地に関して「怖いもの見たさ」といった感情の混じったゲスな好奇心から記事を読んで頂いている、という事も多々あるだろうと想像している。 人類がインターネットという“手段”を知ってから概ね四半世紀そこそこだが、インターネットが人類の未知の事象に対する底なしの「怖いもの見たさ」の知識欲に応えるものとし

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【レペゼン洛外】誰も知らない京都の不都合…伏見区の外れ「地下鉄石田駅前」の市営住宅群

コロナ禍で地球上の人類が翻弄され続ける中、なおも終わりの見えない状況で、日本国内の自治体もまた窮状にあえいでいる。特にその中でも危機感強くメッセージを放っているのが、これまで観光都市として海外からの外国人観光客を大量に受け入れインバウンド景気でウハウハしていたはずの「京都市」だ。 どうやら京都市はこれまでの潤沢な観光収入に加え、任天堂、島津製作所、村田製作所、京セラ、オムロンといった名だたる優良企業を抱える中で、そうしたところからの税収よりも、出ていく金の方がはるかに多いと

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