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また大阪か!(大阪市内編)

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大阪府内編→ https://note.com/deepannai/m/m64905fc8b8de また大阪か!なんやワレ!文句あんのか! (こちらのマガジンは大阪市内編です…
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#商店街

【大阪の商店街】名門九条OS劇場が消えた、生活感溢れる下町アーケード「キララ九条商店街」を歩く

大阪の中でも「九条」という地域の名前を聞いて思い浮かべるものと言ったら、当方のような心の汚れた人間にとっては「九条OS劇場」だの「松島新地」だの、ひたすらピンク方面のアレしか出てこないので、もうオチも出ないのだが、そう言えば最近この地域もどんな感じに落ち着いているのか気掛かりになって、ふと訪ねてみた。 地下鉄中央線九条駅を降りると目の前の中央大通りを境に東側にナインモール商店街と松島新地があり、そして西側にはかつて存在した九条OS劇場に加えて、非常に生活感どぎつい佇まいのア

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重工業地帯アイランド大正区最南端の街「南恩加島・大運橋通」にある激寂れ商店街

沖縄出身者とその子孫が多数暮らす大阪ベイエリアの工業地帯アイランド「大正区」を巡るレポート、前回まではサンクス平尾商店街とその周辺の街並みを見て回ったが、今回はその南隣にある南恩加島地区を見て回る。こちらも同様にウチナー密度の高い下町である。 大正区内の約4キロの区間を南北に貫く「大正通」を通るバスに乗ると、その最も南側にあたるのが南恩加島。「大運橋通」バス停で下車。大正通は大運橋交差点で西に折れ、同じ大正区の離れ島となっている鶴町方面に伸びている。

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【おきナニワん】本土で最も沖縄に近い街…大正区南部の激寂れアーケード商店街「サンクス平尾」

日本本土最大級の沖縄出身者集住地である「大阪市大正区」のガチなウチナータウンを知るためには、大正区の“先っちょ”でしかないJR大正駅周辺の飲み屋街を訪ね歩くだけでは不十分だ。駅に近く、お誂え向きな佇まいの沖縄酒場が密集するあの界隈は“入門編”でしかない。ガチな“おきナニワん”を堪能するならば、目の前の大正通を往来する路線バスに乗って片道3キロほど離れた区の南部にある平尾地区まで来るべきである。 大正駅前からバスに揺られる事15分。平尾バス停を降りて大正通りを東に入ると、「サ

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【港区】天保山ハーバービレッジ以外は全く見向きもされない港湾労働者の街「大阪港」の街並み

2025年、大阪で55年ぶりの万国博覧会が開催される事が決定し、これまで乱開発のツケで醜態を晒していた大阪市の赤字遺産が林立する大阪ベイエリアに復活の兆しが見えている。大阪市営地下鉄改め“Osaka Metro”中央線がIR誘致や万博会場として整備が予定されている夢洲へ延伸、また京阪は夢洲へのIR誘致が決まった場合、中途半端なままの京阪中之島線を地下鉄九条駅に接続するといった話まで挙がっている。景気ええなあ。 そんな地下鉄中央線は昭和36(1961)年の開業から1997年の

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【淀川区】aikoが歌った「三国駅」の変わらない街並みと変わった街並み、そしてサンティフルみくに商店街

劇団員の自殺にまつわる報道で最近何かと騒がしい宝塚歌劇団、根強いコアなファンの女子軍団だとか、そういった華やかなイメージが先走る「阪急宝塚線」を勝手にセレブ路線だと思っている方々がいるようだが、そのイメージ通りの住宅街は相当郊外まで出なければ見当たらず、十三からしばらくは大阪らしいド下町の風景が連なっている。 そこで今回は十三から一つ先の「三国駅」の界隈を歩く事にした。そう言えば何気に今まで見過ごしてきた地域である。途中下車したことすら記憶にないかも知れない。地下鉄御堂筋線

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【西成区】日本一の激安喫茶?!西天下茶屋銀座商店街の絶滅危惧種激渋純喫茶「マル屋」が廃業してしまった件

大阪という街はDEEPの牙城である。レトロ物件の宝庫だったりヤバイ人間の坩堝だったり色々濃すぎる訳であるが、その中でも「西成」はあまりにコア過ぎて日本の最低辺社会だとかリアル北斗の拳だとか日本のヨハネスブルグだとか散々な事を言われてきた。そんな西成のイメージ通りの場所は釜ヶ崎だけでっせ…と釈明するのもいちいち面倒臭くなってきた。 で、今回紹介するのはそんな西成区にある土着臭全開な街の喫茶店のお話。南海高野線の支線「汐見橋線」という盲腸線が岸里玉出駅から分岐している。それに乗

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【令和最新版】西成が中国に買われる日…西成区太子・山王の中華カラオケ居酒屋密集地帯「飛田本通商店街」を歩く(2023年版)

“日本で一番治安の悪い街”だの“暴力団の巣”だの“ヤク中ばっかり”だの、常々ろくでもない評判しか聞こえない大阪市西成区のドヤ街・通称「釜ヶ崎」であるが、時代は令和に代わり、そのような評判も過去のものとなりつつあるようだ。 既にコロナ前のインバウンド景気が始まった頃からドヤ街が外国人観光客などのバックパッカーの寝床と化していて、観光客が空気も読まずにヤバイ地域にズカズカ入っていったり、また暴対法の強化で数多く存在していた暴力団事務所が差し押さえられるなどして、ヤクザが街にいら

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【西成区】激廃れアーケード街・西天下茶屋商店街の奥地にひっそり佇む老舗「おやつコーナー東浦」が最高すぎる

常日頃から“治安が悪い”だとか“魔境”だとか“スラム”だとかケチョンケチョンに言われ続けて、その事に対して完全に住民も慣れっこになっている街「大阪市西成区」が昭和レトロ(←陳腐な表現)の宝庫であるということはよく知られている。その日暮らしの日雇い労働者が集まるドヤ街・釜ヶ崎もすっかり観光客慣れしてしまい、以前のような怖さが薄れ、むしろ余所者の手垢が付きすぎて、一周回って食傷気味になった感もある。 しかしそんなドヤ街からも離れたロケーションにある“にしてん”こと「西天下茶屋商

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【大阪の商店街】大阪ベイエリアに昭和の残骸、激寂れアーケード「繁栄商店街&南市岡11番街」を訪ねる

前回の記事で「大阪市港区南市岡」にある「瓦問屋街」の話を書いた。昭和の初めに尻無川沿いに移転した瓦問屋の瓦揚げ場と古びた倉庫が連なる特殊な町並み、なかなか他では見られない場所である。 昭和、平成、令和と時代が変わっていくたび人々の生活様式も変わる。瓦屋根を葺いた家屋は昔ほどポピュラーではなくなった。それで実際は瓦問屋も屋根工事業にシフトしているというような現実を見たわけですが、この南市岡には同じように時代に立ち遅れてどうにもならなくなった激寂れアーケード街がございまして…

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【大阪移民街】淀川区にも急増中!いつの間にかベトナム国旗があちこちに掲げられるようになった「十三」のアーケード商店街を見物する

同じ大阪市内でも淀川を挟んだ北側に位置する、西淀川区・淀川区・東淀川区の三区。工業地帯が多く形成されている事もあって、どちらかというと都心に隣接するサラリーマンのベッドタウンというよりは、工場労働者が職住近接で生活をしている場所といったイメージが強い。近年は人口減少社会ともあってキッツイ3K労働に就くのは大抵外国人と決まっている。西淀川区なんかは巨大なモスクも出来て“ニシヨドスタン”などと呼ばれてますけど… それで今回紹介するのは、またまた淀川区の「十三」である。下品な歓楽

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【地下鉄花園町】“多文化共生”の波をモロに受ける西成区最大のド下町アーケード街「鶴見橋商店街」を歩く

ほとんど下町エリアで覆い尽くされている感のある大阪市内において「大阪の下町らしい商店街を教えて」と漠然とした質問を受けた場合、どこを紹介するか…そう考えると普通は天神橋筋商店街だとか、千林商店街あたりを勧める人が多いように思う。 あと「日本一長いアーケード街は天神橋筋商店街だけど、二番目に長いのはどこ?」と聞かれたら、その答えに窮する人間も決して少なくはないように思う。 そこで大阪DEEP案内は西成区は地下鉄花園町駅近くにある「鶴見橋商店街」を挙げる他ないものと判断する。

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