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神戸裏観光案内

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“オシャレな港町”で通っているらしい「神戸市」の洗練されたイメージが完全に丸崩れになりそうな、リアル過ぎる神戸裏町探訪レポート、noteで続々垂れ流しております。(便宜上、当マガ…
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#レトロ

【現存せず】神戸の台所・湊川商店街の昭和遺産!皆様のショッピングセンター「ミナイチ」が閉鎖されました(2019年)

神戸最強の下町ゾーンと言っても過言ではない、神戸市内屈指の商店街密集地帯「湊川商店街」とその周辺を巡るレポート、とうとう五連チャンとなってしまいましたけれども、その最後を飾るのがこちら。 湊川商店街と東山商店街の結節点にそびえる、その名も「ミナイチ」という市場である。ここは神戸で最初の公設市場として大正7(1918)年に開設されたのをルーツを持つ、100年もの歴史を誇る古株市場。戦災で市場が焼失した後に「湊川市場」として再開したが、昭和45(1970)年に10階建ての「市営

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【ガチ昭和魔窟】神戸市兵庫区、神戸下町レトロの宝庫・神鉄湊川駅前「ミナエンタウン」を見物する

神戸市を代表するDEEP下町ゾーン「新開地」にも程近い、神戸電鉄湊川駅前に凄まじく年季の入った駅前商業ビルが生き残っていて非常に香ばしいという話を聞きつけてやってきた我々取材班。 その名も「ミナエンタウン」と称するこちらのビル…神鉄湊川駅の真上に建っている立地もさることながら、昭和46(1971)年築、既に半世紀超えの非常に歴史のあるヴィンテージ物件である。

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【となりのレトロ】神戸・三宮のど真ん中のごった煮カオスビル「三宮センタープラザ」を探検する

アーケード商店街に限って見ると大阪を代表する繁華街は心斎橋筋、京都を代表する繁華街は新京極通と大体決まっている。それが神戸に来ると「三宮センター街」ということになるわけだが、外国人観光客が殺到する大阪や京都のそれとは違って地元の神戸っ子が集まる繁華街といったイメージが強い。しかし一方で新聞記事には“インバウンド一人負け”だなんてディスられてしまう始末。けれども神戸はそのままで良いのではないか。“観光公害”と無縁で、むしろ快適にすら感じる。程よい喧騒、程よい刺激。 さて、今回

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【神戸市】三宮駅徒歩5分なのにめちゃめちゃ寂れてますやん「二宮商店街&二宮市場」

神戸を代表する繁華街「三宮」。しかし専ら商業施設が集中していて繁華街らしさを見せているのは三宮センター街や生田神社などのある駅の西側一帯に限られていて、駅の東側はというと、まるっきり取り残されたようになっている。 三宮駅から徒歩5分くらいのところに、三宮ならぬ「二宮商店街」という寂れたアーケード街が残っている。住所で言う神戸市中央区二宮町、琴ノ緒町に属する一帯だが、こんなに神戸のド都心ど真ん中にこのような場所があったとは迂闊にも気づかなかった。

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【桜の名所&レトロ】神戸市須磨区の激渋昭和スポット「須磨浦山上遊園」で過ごす至福のひと時

今年の桜は例年になく開花時期が遅れている。3月後半の異常なくらいの“寒の戻り”のせいらしいが、ようやく今になって遅まきながらに桜前線が日本列島を覆い始めた。あまり天気が芳しくない日々が続いておりますが皆様如何お過ごしでしょうか? 今回やってきたのは神戸市須磨区である。最近この界隈の話題と言えば、神戸っ子御用達の水族館・須磨海浜水族園がリニューアルのために閉館し、どうやら今年6月に「神戸須磨シーワールド」というやつに生まれ変わるらしいが、何やらカネ掛けまくって豪華なホテルまで

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【消える神戸の昭和遺産】メリケンパーク・神戸ポートタワーの隣にそびえる「中突堤中央ビル」を見に来た

首都圏で言う“オシャレな港町”とチヤホヤされるのが横浜のみなとみらい辺りだとすると、関西で言う似たような場所というのは神戸の「メリケンパーク」辺りになる。幕末のニッポンに黒船で乗ってやってきたペリー提督に“カイコクシテクダサイヨー”と迫られて開かれた、国内に五ヶ所ある港のうちの一つ。横浜・神戸、それに函館と新潟と長崎、この五ヶ所なんですね。しかし新潟ってあんまりイメージ湧きませんけども…ピースボート万景峰号とロシア船以外に何かある? 当然ながら神戸の“開国スポット”も横浜で

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【神戸の昭和】阪神電車元町駅改札そばにあるレトロ地下飲食街「元町有楽名店街」が閉鎖される

2020年代、令和の時代に入ってもなお神戸の街は“昭和レトロ”の宝庫である。いや、逆に大阪が綺麗になってしまいすぎて、神戸がそのように感じるようになっただけなのかも知れない。2025年の大阪・関西万博の開催やそれに向けての再開発、コロナ禍以降冷え込んでいたものの久しぶりに再燃しつつあるインバウンド景気、そういった束の間の“熱気”からは若干遠ざかった印象のあるのが神戸という街だ。 そんな中でも最近になってこんな話題が飛び込んできた。阪神電車元町駅の改札横に連なる地下飲食街「元

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【閉鎖されました】神戸市の外れにある街・垂水駅前商店街と超絶レトロ空間「垂水廉売市場」を見納めに来た

兵庫県の阪神地域から姫路までの都市部に掛けて、特に下町エリアなんかに結構な割合で残っている昭和風情満載の「市場」の数々。とりわけ目立って多いのが工業地帯の尼崎市なのだが、神戸市内でも兵庫区・長田区だとかでも多く存在していて、以前紹介した「名倉市場」のような廃墟寸前の物件まであって、なかなか奥深いんですけれども…

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【ダークサイド神戸】小1女児バラバラ殺人事件のあった神戸のタルトンネ・神鉄長田駅最寄りの生ける廃墟マーケット「名倉市場」

神戸という土地を他所から来た観光客が訪れた時に、まずもってガン無視されてしまうのが新開地から出ている「神戸電鉄有馬線」の沿線。古くは昭和初期に神戸市街地から有馬温泉への観光ルートとして開かれた同路線は沢山の朝鮮人労働者がトンネル工事に従事して作られた事でも知られ、朝鮮人飯場の生き残りである源平町だとか、夢野火葬場跡のスラムだとか、とんでもない裏物件が平然と残っている、あまりに濃ゆすぎる一帯だ。 しかし今どきの観光客は三宮や新神戸駅で降りるとそのまま北神急行改め「地下鉄北神線

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