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神戸裏観光案内

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“オシャレな港町”で通っているらしい「神戸市」の洗練されたイメージが完全に丸崩れになりそうな、リアル過ぎる神戸裏町探訪レポート、noteで続々垂れ流しております。(便宜上、当マガ…
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#神戸市中央区

【港湾労働者街】神戸港の裏名物、ケンミン食品の向かいにある、港湾倉庫と団地が一体化した「国産上屋」を見物する

神戸市の観光名所となっているメリケンパークの一角、ポートタワーの隣にあった昭和レトロ建築「中突堤中央ビル」が半分解体されて今や風前の灯火となっているのだが、この界隈にはまだまだ神戸港の港湾労働者向けにぶっ建てられたレトロ物件がいくつも残っている。 元町方面からポートタワーに向けて歩く途中、歩道橋の上から西側を眺めるとずらりと三棟並んだコンクリート建築が見えるはずだ。見た目には団地のようだが、下半分はそうではない。実は港湾倉庫と団地が一体化した「国産上屋」という建物になる。ち

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【となりのレトロ】神戸・三宮のど真ん中のごった煮カオスビル「三宮センタープラザ」を探検する

アーケード商店街に限って見ると大阪を代表する繁華街は心斎橋筋、京都を代表する繁華街は新京極通と大体決まっている。それが神戸に来ると「三宮センター街」ということになるわけだが、外国人観光客が殺到する大阪や京都のそれとは違って地元の神戸っ子が集まる繁華街といったイメージが強い。しかし一方で新聞記事には“インバウンド一人負け”だなんてディスられてしまう始末。けれども神戸はそのままで良いのではないか。“観光公害”と無縁で、むしろ快適にすら感じる。程よい喧騒、程よい刺激。 さて、今回

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【神戸市】三宮駅徒歩5分なのにめちゃめちゃ寂れてますやん「二宮商店街&二宮市場」

神戸を代表する繁華街「三宮」。しかし専ら商業施設が集中していて繁華街らしさを見せているのは三宮センター街や生田神社などのある駅の西側一帯に限られていて、駅の東側はというと、まるっきり取り残されたようになっている。 三宮駅から徒歩5分くらいのところに、三宮ならぬ「二宮商店街」という寂れたアーケード街が残っている。住所で言う神戸市中央区二宮町、琴ノ緒町に属する一帯だが、こんなに神戸のド都心ど真ん中にこのような場所があったとは迂闊にも気づかなかった。

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【モトコー】神戸のカオスでアングラな高架下空間「元町高架通商店街」がオサレに漂白されてしまいそうな件

終戦直後の昭和20年代、日本各地の都市は敗戦の生傷も癒えないまま街の復興を急ぐ事となった。極端な住宅不足に陥り、人々は鉄道の高架下に住まいや商いの場を求めていった。そうして今も残る「高架下建築」の数々。大阪ではJR大阪環状線や阪和線などにも残っているが、元から市街地が山と海に挟まれて使える土地が限られていた神戸の場合、その傾向はさらに強まった。 神戸の中心繁華街である三宮・元町のど真ん中を走るJR神戸線、かつての国鉄の高架下は軒並み商店街もしくは住居や工場などが連なっている

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【神戸ド下町紀行】暗渠の上に商店街?!神戸市大倉山駅前「メルカロード宇治川」と市営住宅群

四半世紀前の震災の爪痕を未だに引きずり、そして現在はコロナウイルス変異株の猛威に苦しめられている港町・神戸。六甲山系の山々と大阪湾に挟まれた窮屈な土地を切り開いて作られたこの街には、フラットな平野や盆地に市民の大半が暮らしている大阪や京都の人間には少し理解が及ばない“苦労”というものがあるようで… ということで今回やってきたのは神戸市の中心部である三宮から市営地下鉄西神・山手線に乗って2つ目の「大倉山駅」…ロケーション的にはJR神戸駅から少し山側に行ったところにある一帯だが

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