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神戸裏観光案内

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“オシャレな港町”で通っているらしい「神戸市」の洗練されたイメージが完全に丸崩れになりそうな、リアル過ぎる神戸裏町探訪レポート、noteで続々垂れ流しております。(便宜上、当マガ…
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2024年5月の記事一覧

【芦屋市】全然セレブじゃない昭和の近未来型超高層住宅「芦屋浜団地」がいろんな意味で凄い

戦後日本が高度経済成長時代を迎えた1960~70年代、庶民の生活空間はそれまでの木造の長屋暮らしから近代的なコンクリート建ての「団地」へと次第に変貌を遂げていったのだが、とりわけ大阪万博が開催された昭和45(1970)年前後に、数々の前衛的建築家たちが奇抜な“近未来的”デザインの建物を続々と誕生させた。その極致とも言えるような超高層団地が兵庫県芦屋市にある。 芦屋市…その地名を聞くと十中八九「日本一のセレブタウン」だとか、そっち方面の色眼鏡で見られがちなお土地柄である事は言

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【港湾労働者街】神戸港の裏名物、ケンミン食品の向かいにある、港湾倉庫と団地が一体化した「国産上屋」を見物する

神戸市の観光名所となっているメリケンパークの一角、ポートタワーの隣にあった昭和レトロ建築「中突堤中央ビル」が半分解体されて今や風前の灯火となっているのだが、この界隈にはまだまだ神戸港の港湾労働者向けにぶっ建てられたレトロ物件がいくつも残っている。 元町方面からポートタワーに向けて歩く途中、歩道橋の上から西側を眺めるとずらりと三棟並んだコンクリート建築が見えるはずだ。見た目には団地のようだが、下半分はそうではない。実は港湾倉庫と団地が一体化した「国産上屋」という建物になる。ち

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【となりのレトロ】神戸・三宮のど真ん中のごった煮カオスビル「三宮センタープラザ」を探検する

アーケード商店街に限って見ると大阪を代表する繁華街は心斎橋筋、京都を代表する繁華街は新京極通と大体決まっている。それが神戸に来ると「三宮センター街」ということになるわけだが、外国人観光客が殺到する大阪や京都のそれとは違って地元の神戸っ子が集まる繁華街といったイメージが強い。しかし一方で新聞記事には“インバウンド一人負け”だなんてディスられてしまう始末。けれども神戸はそのままで良いのではないか。“観光公害”と無縁で、むしろ快適にすら感じる。程よい喧騒、程よい刺激。 さて、今回

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【神戸市】三宮駅徒歩5分なのにめちゃめちゃ寂れてますやん「二宮商店街&二宮市場」

神戸を代表する繁華街「三宮」。しかし専ら商業施設が集中していて繁華街らしさを見せているのは三宮センター街や生田神社などのある駅の西側一帯に限られていて、駅の東側はというと、まるっきり取り残されたようになっている。 三宮駅から徒歩5分くらいのところに、三宮ならぬ「二宮商店街」という寂れたアーケード街が残っている。住所で言う神戸市中央区二宮町、琴ノ緒町に属する一帯だが、こんなに神戸のド都心ど真ん中にこのような場所があったとは迂闊にも気づかなかった。

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【バブルの余韻】神戸の一流観光名所「北野異人館街」が随分寂れてしまっている件

1995年の阪神・淡路大震災から四半世紀を迎えようとしているが、相も変わらず人口減少に歯止めが掛からず、福岡市に次いで川崎市にまで人口を追い越されるわ、そう思ったら今度は「大阪のベッドタウンにされてたまるか」と中心市街地におけるタワマンの建設規制を制定するなど、何かと陰気臭い話題が絶えない「神戸市」。 そう言えば、そんな神戸で一番有名な観光地「北野異人館街」は今頃どうなっているのか、ふと気になって足を運んだ。 三宮駅からは結構距離があって、エッチラオッチラ北野坂を登って来る

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