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推しに狂わされてなんぼの人生①

当方生粋のオタク。
とはいえ、脳の思考回路や感性がオタクなだけで、グッズを買い漁ったり、
ライブの抽選に大金を注ぎ込むようなことはあまりなかった。
なんならこれまでハマったディスニーもワンピースもハッキリと性癖は歪められたものの、あまりに原作厨すぎて、デフォルメされたグッズには唾を吐いてしまい購買意欲がまるで湧かない。
さらには推しが主要キャラじゃないため供給が少ない。本当に少ない。

加えて生身の人間に興味がなかった。
なんとか48だとか、旧ジャニーズだとかいわゆるアイドル。
彼、彼女らが可愛い、かっこいいという認識はあったが、刺さらないのだ。
熱くたぎるもの、胸を打つものが、整った顔面からは得られなかった。

そんな私は専門学校1年生の時、ONE OK ROCKにハマる。当時付き合っていた彼は今となってはネタの宝庫だが当時はそれはそれは厄介な男でただ唯一私にワンオクを布教した点ではちゃめちゃに感謝できる。
ライブに行ったりフェスに行ったり、カラオケでの持ち曲がふえたり、ワンオクは私の人生の楽しみを増やして豊かにしてくれた。
しかし彼らに対しての愛は、私がクロコダイルに対して抱くそれとはまた違った。

以降何かにどっぷりハマることはなく、去年はカリスマ、いやWSA天堂天彦の女になったり、ハズビンホテルとヘルヴァボスの素晴らしさにひれ伏して地獄の住人になったり、二次元の沼にジャブジャブに浸かったりしたものの、(今も浸かり続けているが)例によって二次元の供給は質が問われるためある程度落ち着いている。あと履修している人が周りにマジでいない。マジでみんな見て。

そしてその時は急に訪れた。

2024年、THE FIRSTというオーディション番組を観てしまったのがことの始まり。
彼らのファンはBESTY(ベスティー)と呼ばれているらしいので、
私はBE:FIRSTのオタクとなり、晴れてBESTYになった。

生身の人間に、しかもダンス&ボーカルのボーイズグループにどハマりしてしまうなんて人生の予定になかったので、いまだに困惑している。
もっと言うとこれまで私の推しができる時というのは大体一目惚れだったので、見始めた当初は全く興味がなかった彼らに今こんなにも夢中になっているのは大誤算だ。

私の脳のオタク中枢から脳汁が出まくっている今も、理性は前代未聞の事態についていけてない。
パンデミック。

誤解を恐れずに言うが私はなぜかKPOPブームに乗ってたまるかと思っていたので、昨今の日本発のグループが韓国の影響をビジバシ受けていたのも好きではなかった。例に漏れずBE:FIRSTもいつぞやテレビで紹介されていたのを観た時は「全員韓国の人」だと本気で思ってた。

つづく

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