救助技術訓練大会とは
消防士には運動会があります。
それが、救助技術訓練大会です。
県大会、地方大会、全国大会があります。
全国の消防署から救助隊員が競い合う大会です。
私が入局した当初は、若手の登竜門であり、この大会が消防士の全ての評価に直結していました。
なので、誰しもが本気になりますが、まあ訓練の厳しいこと
指導者は鬼の〇〇さんみたいな感じで、竹刀を持って、叩いてましたね。
今の人たち考えられます?竹刀で叩くんですよ。人とか物を
先輩からも、訓練準備、片付け、備品管理などめんどくさいことを押し付けられていましたが、一番ひどいのが打ち上げ会です。
大会が終わると、その日の内に打ち上げ会がありますが、大会で良い成果を出した隊員は正に英雄のごとく扱われます。
でも、ダメな成績だった隊員や、普段の練習から目をつけられていた隊員は、これんぱんにやられます。
「お前はダメだ、俺は認めない、」
恫喝、脅迫、暴行の嵐で、飲み会の席は笑っている人、怒鳴っている人、泣いている人、トイレに隠れている人など、まさに阿鼻叫喚の世界
やっと飲み会が終わったと思ったら、二次会に誘われて午前様。
ひどいときは、二次会までの道のりで喧嘩になり、田んぼの中で取っ組み合ってる人も見たことあります。
この令和の時代に消防士になった人には想像つかないかもしれませんが、本当にそんな飲み会があったのです。
そんな飲み会を乗り切るために、僕は一生懸命訓練して県大会や地方会では良い成績をおさめてました。
かつ、さっさとレスキューから離れて救急救命士になりたかったので、結果を出す必要があったのです。
今もこの大会は存続してますが、もう止めてもいいんじゃないでしょうか。
現場で使わない技術ですし、パワハラの温床になっていることは周知の事実。
全国消防長会のみなさん、お願いします。この大会やめてください。
市民の人から見ると、かっこいいレスキュー隊員ですが、その裏側では何人もの有望な若手がパワハラで刈り取られ、脱落していく世界なのです。
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