心と体は分けて考えることができるか(心身二元論)

 古来より心と体は分けて考えられてきた。有名どころではデカルトの物心二元論などが挙げられる。だが、これは本当に正しいのだろうか。私は心と体は分けて考えることができないと思う。なぜならその二つは連動するからである。
 例を挙げよう。仮にあなたが喫茶店でコーヒーを頼んでいたとしよう。その際にウェイターがコーヒーを持ってきたのだが、誤って溢してしまい、服にかかってしまった。この場合大抵の人なら怒鳴りつけるだろう。この時の思考プロセスとしては、ウェイターを屈服させるために心の中で無意識のうちに「怒鳴ろう」と決意しそれを実行するために実際に体を使って怒鳴ったと考えることができる。
 他の例としては例えば、何かしらの映画を観た際にヒロインが亡くなってしまい、悲しくて泣いてしまったことがあったとしよう。この場合はただ悲しむだけでも良いが、それをより強調するために体を使って涙を流したとも考えることができる。
 このように考えると、必然的に心と体は分けられないものであると思う。あなたはどのように考えるか。
 

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