【ヤクルト】つば九郎がFA宣言!【どうなる?】
こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。
日本シリーズの振り返りが思ったよりも長くなっていて時間がかかっていたところ、衝撃のニュースが入ってきたので急遽そちらを書き始めました。
そう、タイトルにもある通り東京ヤクルトスワローズのマスコットであるつば九郎が昨日FA宣言をしました。
今年のFA宣言は実質的に又吉克樹(中日ドラゴンズ→福岡ソフトバンク)のみと見られていたストーブリーグに衝撃が走ったこのニュースでしたが、今回はこのFA宣言について色々な角度から探ってみようと思います。
つば九郎とは?
今更説明不要かとは思いますが簡単に。
つば九郎は1994年から東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターとなり、来年には通算2000試合出場を達成する大ベテランです。書く文字はすべてひらがなですが、フリップやブログはとても味がある出来となっており、幅広い層から人気を博しております。
試合前に行う「今日のひとこと」での時事に鋭く切り込むブラックジョークフリップ芸は、野球界を飛び出して話題になることもしばしば。
こちらも大人気キャラクターである中日ドラゴンズのマスコット・ドアラたちと共に、シーズンオフにはディナーショー等のイベントを各地で行い、いずれも即完売するほどの人気を誇っております。
また、西麻布を中心に各地の繁華街を練り歩きる~び~ことビールを中心にお酒を飲む 通称:ぱとろーる を行う(マスコットキャラクターとは思えない)”飲みキャラ”も広く知られております。
面白いキャラクターである一方、スワローズを中心として各球団の選手と”おとともち”として仲も良く、野球や野球選手、あらゆる人に対するリスペクトがとても強いのも有名です。
仲のいい選手やコーチが球団を離れる際には自身のブログにエピソードを書いたり、スワローズの選手が離脱した時には自身のヘルメットにその選手の背番号を張り付けて復帰を願ったり、直近でも外国人選手であるスアレス・マクガフとも「ぱとろーる」に行くなど、その聖人(聖鳥)エピソードは数えきれません。
そういった関係性もあってか選手側からつば九郎に相談に訪れることもあるなど、東京ヤクルトスワローズというチームにおいてはマスコットキャラクターの域を超えて、チームで共に戦う一人(一羽)という認識です。
FA宣言
さて、ここからが本題。
実はつば九郎は昨年(2020年)オフより今年のオフにFA宣言をすることを匂わせており、今回はその匂わせ通りFA宣言を行いました。
先述の通り、東京ヤクルトスワローズにはつば九郎の存在は欠かせません。
今年の日本シリーズでも、第1,2戦の京セラドームには大人の事情で帯同できず、代わりにすわくろう(※お座りつば九郎)がベンチ入り。その状況を見かねた高津監督の尽力もあってか、日本一を決めることとなったほっともっとフィールド神戸にはつば九郎本鳥が帯同することが出来たのです。
このようにチームの一員として認められているつば九郎。
グッズ売り上げも長年1位をキープしておりますし、当然ながら必要な戦力としてヤクルト球団は慰留をしていると思われます。
しかし、FA市場でネックになるのが空中くるりんぱの成功率。
ダチョウ俱楽部さんのくるりんぱをつば九郎なりにアレンジして取り組んでいる空中くるりんぱですが、(筆者の記憶が正しければ)2016年頃から毎年本拠地を中心とした70試合以上で取り組んでいますが1度も成功には至っておりません。
風が吹く屋外球場である本拠地・神宮球場との相性の悪さも指摘されておりますが、ここまでの成功率の低さはFA市場におけるつば九郎の評価を下げる一因になっていると思います。
今年は東京五輪の影響で東京ドームを本拠地としている時期がありましたので、その時に決められれば他球団からの評価も高まったのでしょうが…。
ちなみに2021年の年俸は2万8000円+ヤクルト1000飲み放題。
このためFA市場におけるランクはCランクとされており、獲得の際には補償が発生しないと思われます。
昨年は条件面で折り合いが付かず越年交渉となりましたが、コロナ禍という事情を考慮してか無事に契約更改を行いました。
過去の年俸推移はこちらから。
獲得候補は?
さて、前回(2012年)のFA権行使の際には、多数の団体や企業等から獲得オファーが届きました。
今回はどのような争奪戦になるのか、状況を整理していきたいと思います。
NPB球団
現時点ではNPB球団からの獲得調査報道はありませんが、私の推測で候補をいくつか記していきます。
まず有力候補として挙げられるのが千葉ロッテマリーンズではないでしょうか。マスコット謎の魚が引退したことや、2014年オフには当時ロッテ在籍の成瀬善久投手(現:栃木ゴールデンブレーブス 選手兼任コーチ)のFA移籍に伴う人的補償を、つば九郎による”鳥的補償”に出来ないかという話も出ていた経緯があります。(※最終的には金銭のみの補償で決着)
しかし、本拠地であるZOZOマリンスタジアムは潮風の影響が強いことで知られており、空中くるりんぱにとっては一番相性が悪い球場とも言えるため、つば九郎サイドがそこをどう捉えるかが鍵となるでしょう。
また、つば九郎と同じくFA市場の目玉であった又吉克樹を獲得した福岡ソフトバンクホークスも候補に上がるのではないでしょうか。
チームは豊富な資金力を誇る上に、つば九郎は事あるごとに繫華街である中州でぱとろーるをしたいと語っていること、また現在のメインマスコットであるハリーホークとの関係が良好であり、本拠地PayPayドームはドーム球場で風の影響を受けにくい…と条件面は万全です。なお、ホークスが手掛ける施設であるBOSS E・ZO FUKUOKAは興味を示している模様です。
新庄BBの元で盛り上がりを見せており、日本有数の繫華街すすきのが近くにある北海道日本ハムファイターズや盟友ドアラがいる中日ドラゴンズも獲得に名乗りを挙げる可能性はあるかもしれませんね。そしてどちらも本拠地はドーム球場です。
NPB以外(獲得調査表明済み)
NPB球団以外では既に調査に乗り出すことを表明しているチームが既にいくつかあります。
まずは独立リーグのルートインBCリーグに所属する新潟アルビレックスBC。新潟アルビレックスBCは高津臣吾監督の現役最後の舞台となったチームであり、選手兼任監督を務めていた2012年には独立リーグ日本一を達成。その功績を讃えて背番号「22」はチームの永久欠番になっております。また、スワローズに選手・コーチとして在籍経験のある橋上秀樹氏が現在の監督を務めていることなど、何かと縁のあるチームと言えるでしょう。
条件も3年契約で日本酒飲み放題、コシヒカリ食べ放題と魅力的です。
新潟関連では「つば九郎米」等を通じた交流も深い、新潟県燕市も参戦を表明。市の新たなポスト「チーフマーケティングバード(CMB)」に始まり、つば九郎米2896g +スプーン&フォークの出来高払いの4年契約という条件提示です。
また、同じくルートインBCリーグに所属する埼玉武蔵ヒートベアーズも獲得へ動き出したことを表明。元ヤクルトでつば九郎とも仲の良い由規投手がチームに在籍していることも移籍に向けては大きなプラスに働きそうです。
独立リーグ繋がりでは、さわかみ関西独立リーグ に所属する堺シュライクスも獲得に動き出すとのこと。現時点での条件提示では最長となる6年契約に加えて、笑ぎゅうの焼肉食べ放題(※6年総量1080kg推定)+飲み放題を提示するなど、条件面から本気度が伺えます。
2021年から本格始動した独立リーグである九州アジアリーグもリーグマスコットとして獲得へと動くことを表明。
まだまだ黎明期のリーグにおいて、ヤクルト発祥の地が九州・福岡であるという縁もあり、つば九郎の力を借りたいとのこと。現時点での条件は宇宙旅行と熊本市内にあるKAL caféでの食べ飲み放題とのことでスケールが大きいですね。
一方、クラブチームでは、秋田県秋田市の社会人硬式野球クラブチームゴールデンリバースもFA戦線の参加を表明。年俸3万円、秋田の日本酒とビール飲み放題、秋田県産あきたこまち食べ放題、秋田美人見放題と破格の条件提示。
また、東京ヤクルトスワローズのトップスポンサーであり、スワローズとも長い付き合いであるおぺんちゃんことオープンハウスが獲得調査に乗り出すことを表明して大きなニュースになりました。現時点で条件面は不明ですが、恐らく都心に燕小屋が建てられるのではないかと推測しております。
関係の深い企業で言えばサンケイスポーツも獲得に乗り出す予定だそうです。事あるごとにつば九郎はサンスポへ寄稿をしていますが、その原稿料大幅増を条件にするとのこと。
12/13 21時時点で興味を示している団体(22)
Twitter 等では様々な企業や団体、組織が調査に向けて動き始めているように見受けられ、争奪戦は必至の状況となっております。一つ一つ書いていたら思っていたより多くなってしまったため、私が把握している限りで元情報のリンクを示しつつTwitter 投稿順に下で記します。【随時更新!】
・熊本タクシー(条件不明)
・衆議院議員 松原仁事務所(条件不明)
・サンケイスポーツ(原稿料大幅増)
・都立小山台高校 将棋班(年俸〇万5000円+将棋指し放題)
・オープンハウス(条件不明)
・福澤諭吉記念慶應義塾史展示館(条件不明)
・BOSS E・ZO FUKUOKA(条件不明)
・FCふじざくら山梨(年俸大幅増+地ビール飲み放題)
・株式会社Honeycome(条件不明)
・フィールドサービス(バス、救急車、消防車、はしご車、パトカーなど乗り放題+社長のポケットマネーでるーびー飲み放題)
・ゴールデンリバース(年俸3万円+秋田の日本酒とビール飲み放題+秋田県産あきたこまち食べ放題+秋田美人見放題)
・栃木県警察 交通企画課(永年1日交通部長)
・チアサポ(28,960円+ヤクルト1年分+るーびー289.6本+配信の優先枠)
・秋葉原 肉寿司(肉寿司食べ放題)
・新潟県燕市(4年契約+「チーフマーケティングバード(CMB)」就任+つば九郎米2896g +出来高としてスプーン&フォーク)
・富士ホーロー(「永年広報部鳥」+「ホーロー商品を使い放題」+出来高「ヤクルト1000を飲み放題」)
・境シュライクス(6年契約+「笑ぎゅうの焼肉食べ放題(※6年総量1080kg推定)+飲み放題)
・埼玉武蔵ヒートベアーズ(お風呂入り放題+ハンバーガーいっぱい+サウナ後のルービー)
・心斎橋ビッグステップ(カレー食べ放題+ガチャ回し放題+ピンボールプレイし放題+ジム通い放題)
・九州アジアリーグ(宇宙旅行+KAL caféでの食べ飲み放題)
・民族ハッピー組(条件不明)
・Brighter Hurdler(①かけっこ教室永年無料+サッポロクラシック2896本+スタッフからのマッサージ、栄養管理)
また、違った角度からですが、FAで退団した際のつば九郎の後釜として、ゆるキャラグランプリでも毎年上位に食い込む新潟県越後柏崎のマスコットキャラクターえちゴンが東京ヤクルトスワローズのマスコットに立候補するなど、一大ムーブメントになっております。(笑)
今後はどうなる?
FA宣言した際のコメントで「まずはちーむめいとにもそうだんします。」とあった通り、タンパリングなどは行われていないことが伺えます。また、20年ぶりの日本一を達成したということもあって、基本線は残留と考えているのではないでしょうか。
ヤクルト球団も昨年の小川泰弘のように宣言残留を(例年であれば)認めていますし、つば九郎に対しても同様の動きになるものと思われます。
また、つば九郎は奥川恭伸が獲得したCS MVP賞の100万円を元手に小川泰弘とお寿司🍣に行く予定をしているとのこと。
先ほども移籍先候補で出てきたオープンハウスが主催する「日本一記念 オープンハウスpresentsクリスマストークショー」に原樹理と共に参加する予定であるため、これらの状況を鑑みても残留することが濃厚と言っても過言ではないでしょう。
ただ、他団体からも好条件を提示されており、少しおだてられると、そちらになびく可能性も高くあります。ヤクルト球団側も胡坐をかいていたら流出する危険性があるため、残留に向けて真摯に交渉に臨むべきと言えるのではないでしょうか。
しかし、日本シリーズが11月末まで行われていた影響で下交渉も十分に出来ていないと考えられるため、残留する場合でもこれだけの移籍先候補があるため、昨年同様、越年は避けられない情勢でしょう。
ヤクルト球団サイドとしては春季キャンプの兼ね合いもあるため1月中旬頃を目指して決着を付けたいと考えているでしょうが、一応ツバメなので(笑)あらゆる場所を飛び回るでしょうし、実際は期限を決めずに待つことになるのではないかと予測しております。
何はともあれ、つば九郎にとって後悔のない選択になり、それが東京ヤクルトスワローズ残留であることを願って本noteを終わらせていただきます。
<余談>
…わざと選手がFA宣言した時みたく書いてきましたが、オフシーズンっぽいホンワカした話題で何よりです。それにしても1日ちょっとでこれだけ話題になったのは、Twitter の普及を感じるとともに、スワローズが日本一になった効果もあるのでしょうし、やっぱり日本一って凄いですね。
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