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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #9 <5/18‐5/23>


こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第9弾。

今回は5/18‐5/23に行われた試合を総括的に振り返ろうと思います。
過去の振り返りは下のマガジンより。



・総評:打って勝つべきチーム編成と。

ということで早速6日間の試合を振り返ってみましょう!

5/18(火) vs阪神 ○14-3 先発:サイスニード 5.1回 3失点○
5/19(水) vs阪神 ●1-3 先発:田口麗斗 6.1回 2失点(自責点1)●
5/20(木) vs阪神 (雨天中止)
5/21(金) vsDeNA ●3-5 先発:バンデンハーク 4回 3失点 
5/22(土) vsDeNA ○1-0 先発:小川泰弘 8回 0失点○
5/23(日) vsDeNA ○10-5 先発:スアレス 6回 2失点○

雨天中止もあって5試合の開催でしたが、3勝2敗の勝ち越し!

サイスニードバンデンハークといった、”遅れて合流組”は本調子となるまでは当然ながらもう少し時間がかかるかもしれませんね。日程に合わせて上手く登録や抹消を繰り返しながら起用していくことになるでしょう。

そんな中で先発4本柱の3人(※)がQS以上を達成するなど、この辺りは流石といった働きを見せてくれました。

※先発4本柱:田口・小川・スアレス、そして現在2軍調整中の高梨裕稔


また、5/21(金)DeNA戦では石山泰稚が3-3の9回表に登板し2アウトを取るもそこから連打を浴びて痛恨の勝ち越しを許して敗戦…。
5月に入って以降、明らかに調子がおかしいのは明らかで、ファンの間ではクローザー交代についての意見が飛び交っておりました。

しかし高津監督はクローザーの交代を否定。

しかしその後、2試合連続でベンチ外となりました。
5/22(土)には9回表1点リードという緊迫した場面でマクガフを投入。無死3塁という絶体絶命のピンチを招きましたがこれを凌いで無事にセーブを獲得、チームの勝利へと貢献しました。

石山泰稚は怪我ではないというコメント、そして試合のない月曜日に登録抹消されていないことからも、今後も1軍帯同をしながら調整することが伺えます。

今後のヤクルトのクローザー事情、そして石山泰稚がどうなっていくかは静かに見守りつつ、自分自身も名クローザーだった高津監督を信じたいと思います…。


さてさて、ここまで投手陣について記載してきましたが、今回書きたかったのは野手陣の働きについて。
スコアだけを見ると火曜日と日曜日の2桁得点が目立ちますが、今週はとにかく打線が苦しんだ1週間でした。

先週の振り返りnoteにも実はこんなことを書いていましたが、なかなかそう上手くも行かず…。

とはいえヤクルトというチームは野手がとにかく頑張って引っ張るチームなのは言うまでもないですし、来週以降は投手を助ける野手陣の働きに期待ですね。

特に中軸が本当に苦しかったですね…
ということで5/19,21,22の3試合での合計の3~7番の打撃成績がこちら。

山田哲人:11‐0 1四球 1併殺
村上宗隆:11‐0 1四球 1併殺
オスナ:11‐2 1四球
青木宣親:9‐1 2四球 1併殺
サンタナ:9-2 1四球 2併殺
5人合計: .098(51-5) 0本 0打点 6四球 5併殺

集計してて私も何度も確認しましたし、長打もオスナ・サンタナのツーベース1本ずつだけ…と目を覆いたくなるような散々な成績…。

5/21(金)は先述の石山泰稚の許勝ち越しがなければ最低限引き分けではありましたし、5/22(土)はエース小川泰弘の2週に渡る好投で勝ちを掴み取りましたが、やはりこの中軸の活躍がないことにはスワローズというチームは勝ちが続かないですよね。

…と思っていたところで、5/23(日)DeNA戦で全員が1本以上ヒットを放つと打線も勢いづき、2桁得点を記録して勝利しました!これを待っていたんです!

これから長いシーズン、本拠地事情もあり、打ち勝つことで投手の負担を減らすのが一番望ましい姿でもあります。そしてそれが出来るポテンシャルは十分以上にあるので、とにかく打って打って、熱い夏にしましょう!


<各種公式ハイライト集>


・Pickup Player: #35 杉山晃基

今回のPickup Playerはプロ2年目の杉山晃基

2019年のドラフトにてライアンの母校でもある創価大からドラフト3位でヤクルトに入団しました。1位候補という声も一部から聞かれた最速154km/hの速球派投手です。

1年目の3月のオープン戦ではPayPayドームで156km/hを計測して2回無失点で抑えることもありましたが、開幕が延期に。その後チームとしての活動が再開して2軍での登板機会を得ることとなりましたが、そこで制球難を発症、後に球速も低下という悪循環に陥り、最終的にはこのような成績に…。

杉山晃基(2020年・2軍)
9試合 7回 防御率5.14 5失点(自責4) 奪三振3 与四球10
K/9:3.86 BB/9:12.86 K/BB:0.30 WHIP:2.14

プロ入り時点で完成度が高い投手という訳ではなかったものの、ここまで躓くとは思っていなかったため、正直なところかなり将来を心配していました。


2年目も2軍で調整が続いていましたが、私の不安をよそに、徐々にコントロールが安定し出して球速も戻り始めると、戸田軍の守護神を務めるほどに”復活”していました。

杉山晃基(2021年(~4/23)・2軍)
4試合 4回 防御率0.00 0失点 奪三振4 与四球1
K/9:9.00 BB/9:2.25 K/BB:4.00 WHIP:0.75


そしてついに1軍登録をされ、4/28に1軍登板!
モップアップ(所謂敗戦処理)ではありましたが、140km/h中盤のストレートを投げ、3回を危なげなく無失点に抑える姿は、去年の2軍で苦しむ様子を映像で見ていただけにとても感慨深かったですね…。


2試合目も2回をゼロに抑えましたが、その後3,4試合目の登板ではどちらも1回持たず4失点,3失点と1軍の壁にぶつかってしまい、この結果5/24の公示にて1軍登録抹消となりました。

※3試合目(5/4)から4試合目(5/23)に関しては先発の奮闘や接戦が多いチーム事情もあり、(立場的に仕方ないとはいえ)登板機会がなくなってしまった結果として中18日となってしまったのは流石に不憫でしたね…。

2試合連続で役割を果たせなかった杉山に対してはネット上でも様々な意見が飛んでいましたね。

競った場面ではなかったとはいえ、昨年の実績はほぼゼロの2年目というまだまだこれからの投手。こういった苦い経験がいつか糧になると信じているから1軍の舞台で起用しているんです。

そしてそういった若手選手が上手く行かなかった時にケツを拭くのが先輩たちの仕事ですし、5/23の試合で杉山が取り切れなかった最後の1アウトを取った坂本光士郎だって(今年は良い場面で投げていますが)かつてはケツを拭いてもらってきた側の選手です。

そうやってチームは成長していくものですし、杉山自身も”1軍登板”という1つの小さな目標を越えて新たな目標が出来たでしょう。


そもそも昨年のファーム成績と内容を見ていれば、1軍の打者相手に四球を出さずに自分のボールで勝負出来るだけで十分な進歩と言えますし、まだまだ伸びしろも沢山。今回の1軍経験を糧に更に成長してまた神宮の舞台に帰ってきて欲しいですね。

杉山晃基(2021年(4/24~5/23)・1軍)
4試合 6.1回 防御率9.95 7失点 奪三振4 与四球2
K/9:5.68 BB/9:2.84 K/BB:2.00 WHIP:1.74



・今後の展望

明日から2年ぶりの交流戦が始まりますね!

今週はホーム神宮球場で日本ハムと、ビジター京セラドームでオリックスとの対戦が予定されております。

↑物議を醸したイベント予告


どうしてもセリーグ球団は必要以上に交流戦に身構えてしまうところはありますが、2018年には交流戦で最高勝率を獲得して勢いづくとシーズンでも2位になるなど、ただただ悪いイメージだけではないのが交流戦のヤクルト。

※当時のルールの関係上、ヤクルトから交流戦のMVPも選ばれずに賞金も少ないという謎の事態が起こっていましたが、それもいい思い出ですね…(笑)


サンタナオスナが加わった打線、若手プロスペクト金久保優斗奥川恭伸も含めて見た目以上に頑張っている先発、このチームの柱となっているリリーフ…と過去にはないほど(当社比かつ贔屓目では)戦力的には充実していますし、そもそも何かとんでもないことを起こしてくれるのがヤクルトというチームカラー。

幸いなことにここまで貯金も4つ持っていますし、目先の試合にとらわれて一喜一憂しすぎず、普段なかなか味わうことが出来ないパリーグ球団との対戦を楽しめれば良いのかなと思っております。


ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!



<Special Thanks>

悟@データと野球(@bb_satoru)さん


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