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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #6 <4/27‐5/2>

こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第6弾。

今回は4/27-5/2に行われた試合を総括的に振り返ろうと思います。過去の振り返りは下のマガジンより。


・総評:言うまでもない課題と。


ということで6日間の試合を振り返ってみましょう!

4/27(火) vs巨人 ●11-14 先発:田口麗斗 4回 6失点
4/28(水) vs巨人 ●3-7 先発:スアレス 4回 6失点 ●
4/29(木) ー新型コロナウイルスの影響で試合延期ー
4/30(金) vsDeNA ○6-4 先発:金久保優斗 6回 0失点 ○
5/1(土) vsDeNA ●2-10 先発:高梨裕稔 5.0回 2失点
5/2(日) vsDeNA ●7-8 先発:小川泰弘 2.0回 6失点(自責点5) 

改めて見ると、いやあ……なんとも……ねえ………。

1週間負けなしであった先々週を振り返ったnoteで、こんなことを書いてましたが、早くもフラグというかなんというか…。

引用
『※今後もこんな接戦が続くようであればシーズン視点としては"上手く負ける"ことも大切になってきますね、なんとも贅沢な話ですし私は負けたくはないですが…。』


先発陣の散々たる状況は私が触れるまでもないので、ここでは敢えて4/28(水)を取り上げましょう。
この日、先発スアレスの降板後は大下佑馬(2回31球1失点)とプロ初登板杉山晃基(3回41球無失点!)で繋ぎました。

この2人は「多少点を取られてでも球数をかけずに試合を進める」というモップアップの役割をしっかりと果たしてくれましたし、当然ながらこの働きは首脳陣からの評価は上がるはず。
チーム運営の観点からも、他の投手に登板をさせなかったという意味でもこの試合は"上手く負けた"試合に出来たかな、と思います。


そしてそれ以外の負け試合はなかなか厳しい試合になりましたね…。
先発が自身の役割を果たせず、過度に負荷がかかっているリリーフ陣の失点でトドメを刺されるという試合展開は、現状のチーム状況的にも"痛い"のが正直なところです。

先週は諸事情によりリアルタイムで野球を見れず、映像で確認したのも限られた部分であるため、いつも以上に認識違いがあるかもしれませんがご容赦ください…。


しかし、先発投手だけが今週唯一の敗因だったかと言われればそれは明確にNOと言えるのではないでしょうか。

というのも、特に週末の2試合については、終盤に出てくるDeNAリリーフ陣に手も足も出ない状況でした。
5/2(日)は7回以降1人のランナーも出せず、5/1(土)に至ってはなんと4回以降1人のランナーも出せていません

テンポ良く抑えられてしまったことによって相手をリズムに乗せてしまい、結果としてこういった厳しい展開になってしまった側面もあるかと思います。

もちろんこれは鶏と卵の関係のように、どちらが先、どちらのせいと決めつけられるものではありませんが、野手陣のエラーも含め、投手陣の足を引っ張ってしまった要素もあるのではないでしょうか…?


…と、たくさんの課題はあれど、週が変わって新しい戦いがまた始まります。トゥモアナ精神で、先々週のようにチーム一丸となって勝利を掴み取るスワローズに期待しましょう!



・Pickup Player: #52 近藤弘樹


今回のPickup Playerは今年よりヤクルトの一員となり、ここまで大車輪の活躍を見せている近藤弘樹

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今更彼の大活躍について私が語るのも野暮な話ですが少しだけ。
今年の近藤弘樹は主に試合中盤、それもピンチの場面でマウンドに上がる火消し役の役割を担っています。

そしてここまで防御率0.00と圧倒的な成績を残しており、移籍後1年、いや数ヶ月で早くもチームに欠かせない投手となりました。


彼の特徴はなんといっても150km/hを越えるシュートボールをひたすらストライクゾーンに投げ込み、ゴロを打たせる事ができること。

ランナーがいる場面で登板して当然のようにゴロを打たせ、場面によってはゲッツーを奪ってピンチを切り抜ける様には、頼もしいの一言に尽きます。
そして髭を生やしたワイルドなお顔、そこから繰り出されるアツいガッツポーズが本当に格好良いんですよね…。


また、ヤクルトの本拠地である神宮球場はホームランの出やすい球場として知られており、
今年もまだサンプルが多いとは言えないですが、5/2終了時点で本塁打パークファクターが2.71という、全くもって意味不明な数字となっています。

パークファクター:特定の事象において、平均と比較して『その球場でどれだけ起こりやすいか』を示す指標。略称PF。
→現時点での神宮球場 本塁打PF:2.71は平均より2.71倍本塁打が出やすいことを示す。


そういった本拠地事情もあり、ゴロを打たせることができるのは投手のリスク管理の面からも重要と言えます。


加えて、シュートを中心にとにかく強いボールをストライクゾーンに投げ込むという投球スタイルながら、
K/9:8.56が示すように、カットボールやスプリットも活用して、ゴロ以上に"何も起こらない"三振をしっかりと取れるのも良いですね👍


昨年楽天から加入してリリーフの一角となった今野龍太もそうですが、楽天さんには本当に頭が上がりません…。


さて、このタイミングで近藤弘樹について書いてきましたが、ここまで好成績を残していたのにも関わらず、あえて今だからこそ紹介したい理由がありました。

そのうちの1つに直近の週刊ベースボールにて近藤弘樹の特集があったことが挙げられます。
(有料のものであるため詳細な内容を記載することは避けますので、気になる方は是非こちらよりご購入ください)

こちらを読んでいただければ分かりますが、元ドラ1というプレッシャーもありながら楽天では思うような結果を残せず、戦力外を経て育成契約でヤクルトへと入団しました。

古田臨時コーチからもお墨付きを貰ったシュートを使う投球スタイルも勿論ながら、「自分の投球がどうとか、理想とか、どうでもいい」という言葉にも表れているように、戦力外を経て自分の心持ちも変わったことが今の活躍に繋がっているとのことでした。


これはリーグ差とか所属チームとかではなく、環境の変化で様々な変化があり、加えて(チーム事情もあって)厳しい状況での役割の出番が更に成長をさせ、
まさに今、どんどん実力と自信を付けていっている段階ではないでしょうか。


当然ながら今後は相手チームから対策もされるでしょうし、登板数が増えていることによる疲労も出てくるため、この好成績がずっと続くことはないと勝手ながら思っております。

※注:もちろんこのまま行ったらとんでもないことですし、それはそれで有り難いことですが…!

実際、(自身のランナーではないため近藤弘樹の失点/自責点ではないですが)自身の登板時に初めて失点したのが5/1(土)DeNA戦でした。
無死満塁という大ピンチで登板して三振を2つ取るも、DeNA・倉本寿彦の積極打法によってタイムリーが生まれ、そこから試合展開が大きくDeNAに傾いていきました…。


このように、どこかで"神話"は崩れるのがプロ野球がプロ野球であり続ける所以。この先、きっとどこかでスワローズサイドの思い通りにならない時も来るはずです。

しかし、高いレベルで壁にぶつかる経験が出来るのも、ここまで自分で役割を作り上げたからこそですし、そこを越えた先のさらなる飛躍も楽しみです。


野村克也氏のもと、かつては「ヤクルト再生工場」と呼ばれたことでも分かるとおり、他球団から移籍してきた選手が復活,活躍する風土のあるスワローズ。
近年の戦力外からスワローズに加わった選手だけを見ても、坂口智隆を筆頭に、先述の今野龍太、こちらは引退してしまいましたが鵜久森淳志田代将太郎などの選手が新しい姿を見せて活躍しています(いました)が、

その中でも近藤弘樹は1番のインパクトであり、サプライズであったように感じております。


これから彼がどういうキャリアを歩むかは分かりませんが、
贔屓目を抜きにしても今の投球だけを見ればオールスター、更には日本代表級では?と感じてしまうボールを投げていますし、今後も近藤弘樹のプロ野球生活"第2章"には期待しかありませんね!

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・今後の展望

さて、今週は新型コロナウイルスの影響もあり、
試合が飛び飛びで4試合のみの予定となっております。

先週1番の課題であった先発投手。
明日から始まる阪神戦、所謂裏ローテでは、田口麗斗奥川恭伸という神宮球場で結果を残せていない投手が先発予定とのこと。

この起用に至るまでに色々と事情はあるでしょうが、
いざという場合にはリリーフを使いやすい日程であることも踏まえて、休養日が通常より多くある今週にチャレンジ的な気持ちも込みで登板させようとしているのではないかと思いました。


そもそも、ここから長くスワローズで活躍してもらわなければいけない選手たちである以上、本拠地である神宮球場への適応は不可欠。

とにかく投手泣かせの球場ではありますが、なんとか今回こそ、良い結果が出ることを祈っております。


また、バンデンハークサイスニードが2軍戦でDH解除で先発したことや、高梨裕稔小川泰弘を再調整のため抹消したことからも分かる通り、ここに来て先発投手の"数"は揃いつつあります。

しつこいように連呼していますが、出来る限り先発投手には長いイニングを投げて貰うことが必要不可欠。
""が揃いつつあるこれからはより一層コンディション面にも考慮し、たまにはチャレンジもしながら、短期的だけでなく中長期的な""の高いローテーション構築に向けて取り組んでいきたいところですね!



ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!



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