【雑記】キャライラストの文章化は無理

ボカロ都市の記事の話じゃない。

キャライラストについての分析でメモを取っていたんだけど、
ちょっと長文になりそうだったので記事用に纏めようと画策していた。

………無理だった。
揃えるのに必要な情報は目測ついてるんだけど、
他人に見せるようの見た目にするってなると……自己監修……つら…
無理だ……ってなってしまった。

結構良い情報だな〜とは思ったんだけど、
そんな有益な情報を無料公開して
俺に得があるんだろうか……というのもあるし。

……そうなんだよね。
なんか凄く有意義な分析や考察結果が出て
「こんなことに気付いた!」
「これ凄くね?ってかそれに気付いた俺すごくね〜??」
……ってな勢いで公開したとして、
それを書いた人に「すごいね」「頑張ったね」と
伝える気にはならんよな。

「美味しい情報だ!ラッキー^^」………で終わるよな。

ラーメン屋が秘伝の調味料のレシピを編み出したとして、
それをネットに公開するのっておかしいよな。

創作界隈の発展のため………って理由付けも考えたけど。
…そもそもフォロワー1万もみたい俺が、
他人に奉仕する理由って何なんだろう……?だよな…。



ただ。

記事名はこれだけど、キャライラストに限って言えば
「魅せ方」の理論化・言語化は100%可能だっていう自信がある。
恐らく、学校の教科書レベルに信頼性のある文献を作ることは
理論上絶対に可能だと思う。

……だけど、それを叶えるにはいくつかの針山がある。

第一に、心理学とか他の専門分野を通した
"実証"が必要な情報がそこそこあって、
キャライラスト畑の人間だけで作っても
読者の「あるある」頼みにしかならないと思う。

第二。
キャライラストって「上手く描くコツ」は割と単純なんだけど、
「上手く伝えるコツ」って様々な要素が複雑に絡み合って
初めて叶うコトだから、
それを円滑に教えるにはたくさんの新しい定義と公式が必要。

今は美術や絵画分野の知識を引用して
仮初の講座がたくさんあるけど、
あれらとキャライラストって目的とその必要技法が全く異なる。
みんな勘違いしてるけど、デッサンがそもそも必要ないし。
(二つの物体を立体的に配置する時、
 前者は空間把握を"鍛える"必要があるけど、
 後者は物体どちらかを主役に立てた上で
 それに相関する配置とその効果を"覚える"だけで良いから)
世の中にあるイラスト講座はデッサンやパース軸の
初期アプローチからして間違えてると思う。
本当は平面構成とかの考え方が近いのに……。

……だけど、そんな用語を一から作って繋げていくってなると、
無尽蔵の文字数と反芻が必要で……チョ〜面倒。

おまけ第三。
そもそもキャライラスト如きで座学したい人がいない。
正確に言えば、座学し続けられる人がいない。
この分野って座学したところで
明確にその努力量を図れる物差しやテストがない。
世の中様々な分野がある中で、最も競技性/競い合いがない。
スポーツや医療、伝統工芸は蓄えた技術・知識力が
そのまま比例して格式・名声・金になる。

これがキャライラストにも当て嵌まるのなら、
カードゲームイラストや実績非公開IP案件で
超美麗・超技術イラストを生み出し続けている方々は
50万フォロワーくらいないとおかしいよね。

最初に「キャライラストを真摯に勉強しよう!」って
思った人も、それをやってくうちに雲を掴む感覚を味わう。
努力はワンチャン報われるかもしれないが、
努力が"認められる"分野じゃないってことに気付き始める。

キャライラストの座学知識って、本格的な情報もあるけど
講師側が「成功を全く保証出来ない」。
だから、絵描き初心者が
「これなら私も上手くなれるかも〜」って思える程度の
啓蒙書しか流行らない。
(あとはプロのメイキングをベースにした
 「見て学べ!/感じろ!」系の
 "視聴者側の分析する責任比重が大きい"やつも多い)

………話が逸れてしまった。

ともかく纏めると、
要はコストと時間がクソかかるし、
本格的な教本の需要がそもそもない。
何よりのデメリットは、制作が本業のプロに対して
長期間に渡り絵描き以外のことをやらせなきゃならない事。



それらがもしクリア出来て、
仮初なんかじゃない「キャライラスト教科書」が出来たら、
恐らくイラストは単体でアニメや音楽に負けない力を持つと思う。

かつての『ブラック★ロックシューター』のような
イラスト中心のコンテンツ展開が
日常茶飯事になる未来もあり得ると思う。

……ただの妄想話だけどね〜。

制作に戻ります。


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