欠点

俺には幼い頃からの欠点がある。
数人に対面で打ち明けたことはあるけれども、それぞれはその場では「全然そんな感じしないよ」「それでも■■だよ」って言ってくれる。理解を示してくれる。ただ、彼らは時間が経つと縁が切れる。
結局、理解は出来ても納得はしてもらえなかったんだと思う。もしくは、実際には納得もしてくれてたけど「そんなわけない」「博愛ぶるな」って懐疑心を、自分が勝手に溜めてたのかもしれない。本当のところは、全員疎遠だから分かんない。

漫画とかで、とあるキャラがコンプレックスに思ってる欠点を、長所に思ってくれる存在が登場したりする。時間を重ねるごとに更に絆が深まって——??
…現実味がない。
掘り下げれば掘り下げられるほど、普通の人は引いていく。絆は深まるどころか「ここまでは知らなくても良かったかな」って感じになっていく。

漫画では、それでも手を差し伸べ続ける主人公がいたりする。
あり得ないかも。
あまりにも。
そんな博愛な人って、自分よりずっと前から仲の良い親友がたくさんいたりする。無論その人達と付き合ってた方が楽しいわけで。しかも出会いも多いものだから、月日が経つごとに面白くて才覚のある人との縁を作っていく。俺はどんどん優先順位が下がっていって、押し出されて、そのうち忘れられる。
俺は彼らが割いてくれた時間と引き換えに、”楽しい日常”や”安心感”を支払えないのだから。なので仕方ない。
みんなそこまで、暇じゃない。
高優先の"大事"に忙しい。
「愛や絆はお金じゃない」って言うけれども、広義的には何かしらの等価交換で成り立っているんだなって。2か3回目に縁が切れた時に気付くことが出来た。(唯一の成長?)

これを見てる人には、自分の欠点を軽く笑い飛ばしながら付き合ってくれる友人やナントカ人がいたりするんだろうか。
その人がこの欠点をずっと納得してくれる保証ってあるんだろうか。打ち明けないストレスの蓄積があったりしないんだろうか。
大マジに向き合ってみて、本当にまだ納得してくれてたとする。




当たり前じゃねえからな!!!!!


(…………ッッッ!!!!!)





















・・・・・・・・・。


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