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前日から準備した「渾身の自己紹介」でスベった話

どーも「エブリデイ恥さらし」こと小太りだ。

タイトルで全て説明しているので、ここから下の文章は読む必要ない(嘘です、読んでくださいお願いします)。

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先日フリーランスが13人ほど集まる合宿を企画した。

凄腕のフリーランスも多く、ぼくは前日から緊張していた。

「うまく馴染めるだろうか?」

「ハイレベルな内容だと思うが、ついていけるのだろうか?」

などいろんな思いが頭をよぎって、寝る前に焦ってきたのを覚えている。

「どうしたら、緊張もほぐれて馴染めるのだろうか?」と考えた結果

「自己紹介で笑いを取る」

という天才的な手法を思いついた。

自分の才能が恐ろしくなるアイデアだと思う。

もしこのアイデアをGoogleやAppleが見つけたら、すかさずヘッドハンティングするだろう。

やれやれ、今の会社でまだ働きたいのに、困ったものだ。


さらに普段聞いている落語家のラジオで「自己紹介は1つだけポイントを残すべし」というノウハウをゲットしていた。

渡りに船である。タイミングが良いこと山の如し。

ぼくはベットサイドに置いてあるスマホを手に取り、サッとメモアプリを開いた。

3パターンの自己紹介を作った。

状況に応じて適切な自己紹介が繰り出せるように、複数のパターンを作ったおいたのだ。まさに天才。

戦国自体に生まれたら「軍師」として名を馳せていただろう。

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そして合宿当日。

参加者13名のうち、初対面の方は3名程度で、あとは喋ったことある人だった。

つまり「ほぼホーム」という状態である。

前日から渾身の自己紹介を準備していること・ホーム状態であることを考えると、ぼくの勝ちは確定した。

「サクッと笑いを取って伝説を残してやる・・」


自己紹介が始まり、ぼくはちょうど真ん中あたりである。

順番も完璧だ・・最初でも最後でもなく、自由に遊びができる中盤!

これがM-1グランプリなら、ぼくの出番は最高である。

「ユビ!ゴーゴーゴーゴーゴー!オオ!オオ!」というM-1の出囃子が脳内で再生されるほど、ぼくの気持ちは高揚していた。

そして、ぼくの出番がやってきて

「みんな笑い転げて、合宿どころではなくなったら申し訳ないなあ・・」と思った。

「やるしかない。爆笑の渦を起こしてやろう」


ぼくは渾身の自己紹介をブチ込んだ!

「小太りと申します。普段は会社員をしつつ、副業でブログをやっています。ぼくの前歯が差し歯ということだけでも、覚えていただければ!」

ざわざわ・・・

「あれ?おかしい」全然ウケないし、失笑さえ起きない。

ざわざわしている。キンキンに冷えてやがった。

頭をフル回転させて、この状況をひっくり返すべく

「なんか、ざわざわさせて申し訳ないです。」

と渾身の「スベり止め」と放った。そうすると

ざわざわ・・・

スベり止めさえスベってしまうというミラクルな現象が起こる。

スベりがエンドレスリピートしている。「もう帰った方がいいだろか?」と思った。

心優しい参加者の方が、大きめの拍手をしてくれたので、なんとか生き延びることができた。

拍手には「人を救う」という優れた機能があることを知った。またひとつ賢くなった。

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合宿は無事に終了して、そのあと参加者の方と懇親をしていた。

参加者のひとりがぼくのことを「スベった人」と呼んでいた。

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