やっときた!BTC年初来高値!ここからはアルトコインのターン??
前週からの動向
ビットコイン(BTC)は大きく上昇し、一時48,000ドルを回復。円安も追い風で600万円に差し迫る急上昇となった。
ようやく年初来高値更新となったことで、以前ご紹介したドルコスト平均法でコツコツ積み上げていたお客様や、ロングで保持していたお客様は大成功だったのではないだろうか。久しぶりな高値水準に加えてボラティリティもあるため、世界では活発な売買を観測しているが、国内勢は盛り上がりに欠けているのが悲しいところだ。
さて、この上昇の要因はいくつかあるもの、直近のFOMCで過剰な警戒感が後退したことや、ウクライナ情勢が停戦に向け進展しているとの観測、暗号資産テラ(LUNA)の運営団体が大量のBTCを購入予定であるという報道、テクニカル的に抵抗していたラインを超えた事によるショートカバーが走ったこと、200日移動平均線で頭を押さえられたトレンドが転換したとの見方が増えたことなどが挙げられる。
上値の目標としては、ドルでは52,000ドル、円だと660万円あたりがターゲットとなるだろう。
下値の目標としては、520万円台、それを抜けると2/28の安値である430万円台がターゲットとなるだろう。
日本円については、125円台を回復するような環境下であるため、黒田ライン警戒などにより神経質な動きが予想される。
当局からの口先介入が増えてくることが予想されるため、ニュースのヘッドラインを受けた反応で円建ての暗号資産(仮想通貨)全般にも多少影響が出ることにご注意を!是非、日本円の動きに惑わされないように、ドルでチャートを見るようにしてもらいたい。
ウクライナ情勢によりルーブル建てのBTCが史上最高値を更新したのが記憶に新しいところだが、日本円もなかなかな高水準に近付いているのを意識したい。
一方のアルトコインだが、BTCのシェアが高いままで、ETHの価格としてはもう少しの伸びに期待したいところ。NFT市場の発展は続いているものの、価格としては若干の頭打ちを感じる。
XRPは直近高値の116円40銭台を超えてくれば、国内勢の盛り上りに期待できるところか。BTCの価格が伸びた後にアルトコイン全般が伸びてくると予想されるが、BTCの下げには引きずられてしまう事が予想されるため、ポートフォリオ管理にはご注意を。
市況情報
他金融市場もウクライナ情勢に加え、中東でのイエメンのイスラム武装勢力フーシによるサウジアラビアなどへの攻撃が、数日の停止宣言により若干の持ち直しがあったものの、再開される恐れが十二分にあるなど、エネルギー価格の不確実性は高まったままだ。
ロシアが和平への道を切るか、このまま凄惨な状況を拡大させるかはプーチン大統領次第かもしれないが、暗号資産市場へのロシア勢の資金流入はまだ続くと思われる。ただ、そのアクセスが遮断された場合、価格には長期的には追い風となるが、短期的なショックにはそろそろ身構えてもよいかもしれない。
逆にロシアが遮断されれば欧米での利用はさらに増えてくると思われるため、市場のクリーン化の期待も高まっている。
今週もニュースで右往左往する可能性があるため、指値逆指値を利用するなど、引き続きポジション管理には十分にお気を付けいただきたい。
■直近の注目イベント
延期中 グレースケールBTC信託をビットコインETFに転換申請の結果発表
筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト
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