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ただカッコいいだけ!を追求した雑誌Grapheck 真のテーマは「●●●」

こんにちは、DECOSTEPです。
今回はマエデでの活動について書いていきます。私はマエデというコミュニティで、ただカッコいいだけ!を追求した雑誌を作るプロジェクトに参加しました。

私が担当したのは裏表紙と、見開きの2ページです。
それぞれの完成までの過程をここに記しておきます。


裏表紙の過程

裏表紙はマエデ内でのコンペで選ばれました。
それがこちら。

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投票で選ばれたデザイン

このプロジェクトが立ち上がった時のタイトルが「マエボン4」であったため、中心にピンク色で「4」という数字が入っています。
この雑誌のタイトルがGrapheckに変更する事になり「4」という数字の代わりの題材を探す事になりました。

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他にも色々試してみていたのですが(鼻の線画とか…)曲線より直線である方が周りのグレーの膨らんだ部分が際立つという事と、最後の「花」に関しては飛び抜けすぎていて、コンペで選ばれた時のイメージからかけ離れてしまう気がしました。そして模索した結果、、

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完成した中ページ

このデザインに落ち着きました。このページは雑誌の中ページで採用されています。そして裏表紙には英文を追加する事になりました。私は英語脳がありませんので、ChatGPTに助けていただいたものを修正し完成に至りました。

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Grapheckの裏表紙

そして、このページには雑誌の真のテーマが隠されています。
それは「おなら」です!
中心のピンク色の線はモールス信号で「おなら」と書かれています。

オ ・ー・・・
ナ ・ー・
ラ ・・・

そして英文の日本語訳はこちら

タイトル: 沈黙の縁で、モールス信号はその瞬間を待っている
本文: すべての始まりには火花が宿っています――静寂の中をかすかに揺れる風のように、ほとんど気づかれない一瞬です。時間が経つにつれ、私たちは抑制を学び、内に潜むものを制御する術を身につけていきます。やがて、表面の下で高まる力に気づき、それが呼吸や瞬間と同調していることを感じ取ります。準備の本質は否定ではなく、集まり、脈打ち、やがて訪れる解放を待つ鮮やかなエネルギーを受け入れることにあります。 準備の技術は、静かに張り詰めた弓のようです。それはバランスを必要とし、静かな精度と揺るぎない冷静さを求めます。それは緊張とタイミングの交差点であり、嵐の前の静けさが力強くも一瞬である場所です。その中心には合図があります――モールス信号で暗号化されたメッセージが記され、解放の瞬間を待っています。この境界線で立ち止まる時、世界はゆっくりと進み、これまでの歩みに刻まれた微かな鼓動に耳を傾けます。合図は明確で、エネルギーは解放の準備が整いました。

Grapheckは表紙違いで2タイプあります。

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Grapheckは表紙が2タイプ!(中身は同じです)


見開き2ページの過程

Grapheckは4部構成となっています。
01 発生期
02 我慢期
03 準備期
04 解放期

私は第4章となる解放期の扉ページを担当しました。
左ページ 数字とタイトル
右ページ デザイン
という構成です。

右ページのデザインの過程

他ページはデザイン先行だったのですが、私の場合はテキスト先行でした。

「花火という名の冒険」
夜空に一発の花火が打ち上がる。その瞬間、彼の胸にはワクワクと期待が溢れる。花火は音を立てて爆発し、無数の光が空に広がる。その美しさと迫力に息を呑む彼の目には、輝きが映る。しかし、その瞬間はあっという間に過ぎ去り、夜空は再び静寂に包まれる。満足感と共に少しの寂しさが残るが、彼はまた次の花火を待ち望む。人生も、そんな冒険の連続なのだと感じながら。

この文章の内容で花火ではない別のもので表現して欲しいとの事で、この長文を1枚のグラフィックに出来るよう、色々と試行錯誤してみました。

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解放期・扉右ページの初期デザイン

編集さんが、他の扉ページとは変化をつけて「寂しさ」を出した落ち着いたページを望まれていたので、その雰囲気をベースにしています。

ブルーの曲線は音波や、心臓の波動、さらには人生における変化や揺らぎ、、、一瞬の解放感とその後に続く穏やかな余韻のコントラストを表現しています。

左側に配置されたオレンジ色の光は、かつてのフィルムに焼き付けられた明かりを思わせる質感を意図的に採用しています。儚さや懐かしさといったノスタルジックな感情を呼び起こすと同時に、消えてしまう一瞬の出来事に深い意味を与える役割を果たしています。

ここからブラッシュアップしていきます。

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タイトルとテキストを入れて、焼きついたオレンジ部分を増やしました。
テキストは紙がハラハラと落ちていくような儚い印象に仕上げました。

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完成した解放期・右扉ページ

数回のブラッシュアップを経て、このようなデザインになりました。
左ページとのまとまり感、扉ページ感が出るように上下右に黒帯を入れました。タイトルは自作で手描き文字のような柔らかい雰囲気に。文章はところどころ明かりに照らされているような柔らかい色味にしています。

左ページのデザインの過程

そして左ページには数字の4と、解放期のタイトルが入ります。
最初は右ページと左ページの位置が逆でした。

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解放期・扉、左ページの初期デザイン

最初は「花火という名の冒険」ページと見開きになる為、デザインを合わせるという意味で曲線中心のタイポでデザインしていました。
この頃はまだ、他のカテゴリーの扉のページもまだ出来ていない状態だったので、それぞれのデザイナーが独自でデザインしていました。

全体の打ち合わせをしていく中で、他のカテゴリーの扉ページと構成を合わせる事になり、数字を大きく入れ、左ページにタイトルと数字のページを入れていくことが決まりました。

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数字を大きくし、右ページとも合うように「 0 (数字のゼロ)」の曲線を活かしたデザインにしました。しかし、このタイミングで出てきた他ページと合わせるため、ゼロを無くし、線を太くして曲線が引き立つデザインへと変更する事になりました。

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いろんな4が並んでゲシュタルト崩壊

試行錯誤していて気が付いたのは、線を太くしすぎると4という数字が目立たなくなるという事でした。他の扉ページはビビットな色合いなので気にならないのですが、このページはモノクロなので白がメインなのか黒がメインなのかが分かりにくくなる性質がありました。

加えて、4という数字が直線で構成されているので曲線をどこにどう入れればいいか、とても悩みました。

上記画像の右下にあるものが4という数字の視認性が高いのと、4が二つ重なっているデザインの面白さもあり、これをさらにブラッシュアップし、アートディレクターとりちゃんの意見も取り入れて完成したのがこちら。(見開きでご覧ください)

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完成した解放期・扉の見開きページ

最後に

タイトルにも書いた通りこの雑誌は、ただカッコいい!を追求しただけではなく、真のテーマが「おなら」です。マエデのメンバー約70名が全力で、おならをカッコよくアートしたのがGrapheckなのです。どのページも一人一人のこだわりが詰まっています。

Grapheckの詳細については以下のリンク先に詳しく書かれています。
ただいまクラウドファンディング開催中です!応援をよろしくお願いいたします。

そして最後に、アートディレクターのとりちゃんからのお誘いを受け、解放期のデザインフィードバックを微力ながらさせていただきました。最初は不安だったのですが、やってみると楽しくてデザイナーさんのページがどんどんカッコ良くなっていく事がとても嬉しく感じました。かけがえのない経験をさせていただき、ありがとうございました!


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