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おじちゃんの死

少し前に『愛犬の死』について書いたばかりなのに、今度はお向かいのおじちゃんが亡くなった。
嘘みたい。
泣き過ぎて、泣き寝入り。
昨日はnoteが書けず。

90歳間近にしてダメージジーンズを履きこなして、若い頃モテモテだったとの噂のヤザワ似のおじちゃん。
町工場を営み、毎日毎日研磨の機械をまわしながら、私や子どもたちに『おぅ、いってらっしゃい』と『おかえりー!』をくれたおじちゃん。
愛妻家で、認知症のおばちゃんのために料理を覚えたおじちゃん。
お酒が大好きで、よくご近所飲みしたね。
年越しでハブ酒やら薬草酒だしてくれて、私、人生で初めて潰されて、元旦にソルマック飲んだし!
夏の夜、おばちゃん含めてみんなで飲んで、涼しくなったらバーベキューだな!って言ってたのにさーーー!!!
『健康で、かあちゃんの面倒みなきゃだし、ビールが美味いからよぉ』ってウォーキングしてたのに!
なんなの!?
ウォーキングって健康になるんじゃないの!?
なんで!?
毎日毎日うちの子の拙い演奏聴いて『頑張ってるなぁ』って応援してくれて、藝大入学をめちゃくちゃ喜んでくれて、今度ちゃんと聴かせるね、って約束したじゃん!こんなの嫌だよ。おじちゃん。急だよ。。。


今日。

ここに引っ越してきて20年以上、ずっと回っていた研磨機が止まっている。
ギャーーン!!という大音量が聞こえない。
静か過ぎて落ち着かない。

時々おじちゃんに向けて細く窓を開けて演奏していた次男も、もう窓を開けることはない。

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