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発達障害を和らげる方法

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ASD/ADHD当事者の実体験をもとに、発達障害の生きづらさを軽くするコツを紹介中。
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2023年9月の記事一覧

発達障害のある人が、普通に合わせるよりも大切なこと

発達障害のある私が、子どものころを振り返ったとき、何より辛かったこと…… それは「平均点」を求められることでした。 「合格点」でも、ましてや「最高点」でもありません。 苦手なドッチボールを、人並みにできるようにがんばったり。 国語辞典が愛読書なのに、クラスメートと言葉を交わすのが怖くて、口をつぐむようにしたり。 普通の女の子に見えるように、本来の自分を見せないようにするのは、息を奪われるように苦しかったです。もう、窒息死しそうなくらい。 大人なった今でも、平均点を暗に

国会図書館にKindleペーパ―バックを納本しました

私は6月にKindle出版したとき、電子書籍だけでなく、何が何でもペーパーバックも作ろうと思っていました。 お世話になった方や希望される方に、無料で差し上げたいという気持ちが強かったからです。でも、今だから言えることですが、実はささやかな野望も抱いていました。 それは、国会図書館に納本すること。 国会図書館は、日本の図書館の最高峰。国内で出版された全ての本を収集する図書館です。その蔵書数はなんと約4622万冊(2021年現在)。人気のある漫画や雑誌も、絶版されたレアな本

発達障害の理解が広がるように、世間が早く追いついてほしい

「生まれてくる時代が早かったかも」 発達障害があることに気づかないまま、大人になってしまった当事者として、ふと感じることがあります。 ADHDで多動な子だった私。当時はADHDなんて言葉は、ほとんど知られていません。小学校では脱走を繰り返し、遅刻はもはや常習犯。世間からは落ち着きのない子だと、レッテルを貼られてばかりいたけれど……もう少し後に生まれていたら、多動は脳の特性ゆえと認められて、すくすく育つことができたかもしれない…… 私は世間に追いつめられるように生きてきま

『発達障害の私がほっと楽になる…』読書感想文・大公開!(1)

『発達障害の私がほっと楽になるコミュニケーション』という本を、6月にKindleで自己出版しました。著書名の通り、発達障害のある当事者として、会話が楽になる方法を提案している本です。 出版以来、多くの方から感想文をいただきました。メールを送ってくださった方、noteやブログなどで紹介文を書いてくださった方……私が強くお願いしていないにもかかわらず、温かく思いのこもった感想を伝えていただき、こちらが驚いたほどです。 最初のうちは、感想をこっそり独り占めしようと考えていたので