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好きじゃなくてもDIY、その魅力

「そろそろ本気で、リフォームを考えてみる」で書いたように、自分の家の暮らしにくさにとことん向き合ってみようと思っています。

家というのは引っ越したその日からちゃんと家で、問題はあるもののそれなりに居心地がいいものです。わたしのように「これは引っ越してから考えよう」といいながら、いつの間にか8年も経っていたなんていうのは、家あるあるではないでしょうか。

もちろん解決すべき問題は消えてません。入居当時は完璧でも、年数が経つうちにあわなくなる、状況がかわることがあります。そんなときにちょっと棚をつくれたり、壁紙を張り替えたりするDIYができるととても便利ですよね。

わたしは仕事で家に関わっているので、DIYなんてお茶の子さいさいと思われるかもしれませんが、それはまったく別のはなし。夫は1級建築士ですが、棚なんてつくったことありません。工場など大規模な建物が多いので、そもそも棚をつくるのに必要な材料や段取りも知らないのではないでしょうか。

かくいうわたしもDIYが好きだからやっているのか、と聞かれたら答えはNO!できることならプロに頼みたいけど、しょうがなく自分でやっています。自炊だって、できれば外食やできあいのものですむなら楽だけど、お金もかかるし、食べ過ぎちゃって健康に悪いし、家のほうがくつろげるし…などメリット・デメリットを考えて自炊を選んでいます。

そこで今日は、そんなに好きじゃないけどわたしがDIYをやる理由を考えてみたいと思います。

お金がかからない

もちろんですが、DIYなら材料費だけですみます。プロに頼むと作業量が発生するのはもちろん、つくるのは大工さん、塗るのは塗装屋さん、貼るのはクロス屋さんとそれぞれのプロがやるので、余計にお金がかかります。だからこそのクオリティとも言えますよね。仕事として完璧だし、早いし、確実です。

これをDIYでやろうとすると、わたしのような不器用な人間がすることなので、はみ出るし、時間も手間もかかるし(何度もホームセンターに通わなければならない)、仕上がりは完璧とはいえない。

それでも壁を塗り替えて、棚を取り付けてなんてことが材料費だけで可能なので、やっぱり選択肢はDIYなんですよね。

いい材料が使える

「家の暮らしにくさを解消するリフォーム」には大枠の予算を決めています。そのなかで「DIYで浮いたお金で、ちょっといいものをつかってもいいよ!」という独自ルールが、わたしの最大のモチベーションになっています。

アンティークのキャビネットは5万円弱、とても雰囲気のあるキャビネットでトイレの雰囲気が一変しました!これを業者さんに頼めば、材料と工事費をあわせてこの値段ではできません。ちょっと雰囲気のいい棚をなんて言い出すと…。

ただ棚のような重量のあるものの取り付けは、DIYの難易度がぐっとあがりますよね。わたしもびくびくしながら作業しました…

すこしずつ進める

DIYは毎週末、すこしずつ進めています。そのたびに材料を揃えたり、やり方を調べたりしているので、亀の歩みのごときスピードです。だからこそゆっくり、ゆっくりとかんがえながらできるメリットもあります。

工事の場合はそうはいきません。頼むからには取りこぼしのないようにすべてを決めて、一気にやります。お客様の家の場合はのんびりできないので、自分の家ぐらいは考える過程そのものをたのしみたいし、ひとつひとつ変化をかみしめるのもいいかな、と考えています。

家そのものに愛着がわく

家に手をかけることで「どんなささいなことでも、見過ごさずに向き合えた自分最高!」という自己評価の向上に役立ちます(笑)。さらにつねに家のこと、暮らしのこと、家族のことを考えている自分がいて、家や家族そのものをとても愛おしくおもえます。

DIYなんて大げさなことじゃなくても、壁に絵をかけるとか、模様替えをしてみるとか、「家に手をかける」というのはものすごい癒やし効果があると常々思っています。

じつはわたしがやっているインテリアデザイン事務所「DECO-TE」の名前の由来も、自分のTE(手)で家をDECO(デコレーション)する魅力を伝えたいというところからきています。

というわけで、ぜひ!みなさんもDIYにトライしてみてくださいね!

【自分でできること】
べたべたする無垢フローリングをクリーニング!
・リネンのエプロン作成
トイレの収納不足を解消!アンティークキャビネットの取り付けDIY
・キッチンの収納をふやす
・洗面所の収納をふやす
・子供部屋の照明器具を交換
・カーテンやブラインドの取付
部屋の壁をペイント
・輸入壁紙を張ってみたい
・洗面所にタイルを張りたい
・クッションカバーの製作

【自分では無理なこと】
・エアコンやトイレなど、設備機器の取付
・電気工事(専門の資格が必要です)
・壁の解体工事(自分ではやってみたいけど、家族が反対しています)
・壁の新設(こちらもやってみたい。やれそうな気がする。でも建具をつけるとか、現存の柱が垂直じゃないとか、むずかしいポイントがあるのでやらないほうがいいかな…)



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