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聖人⇔邪人

『セイント・モード/狂信』雑感。

タイトルに偽りなし。

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ストイックに神を信じれば信じるほど狂い咲きロードへまっしぐらの主人公モード。聖モードはがん患者であるアマンダの介護をする。その禁欲に励む聖モード に対し、全くの対極にいるのがタバコ、酒、色欲に耽るアマンダ

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介護関係であるものの、実は禁欲・聖モード vs 欲に耽るアマンダ という構図が見えてくる……凄い面白い!!

アマンダを救済すべき天使へと覚醒

モードにとってアマンダは介護患者→救済すべき者へと…

しかし徐々にアマンダ&世の中の享楽に耐えられなくなっていくモード天使
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この享楽女アマンダの傍にいる事それは、聖モード覚醒発狂まっしぐらへの道。ラスト3秒 今までの事が全てひっくり返るオチに白目をむいて屁が出た! 今年一番のエンディングよ。

この映画ってどっかの団体から怒られるんじゃないの?

ついに聖モードにとってアマンダは介護患者→救済すべき者→享楽女→信仰心無し→憎しみ→悪魔→シネッ!

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モード  彼女のキャラってまるで映画「キャリー」の母親みたいなのよね。『セイント・モード/狂信』はキャリー・ママの前日譚みたいな映画や。
また、ポール・シュレイダー作品(「魂のゆくえ」や「タクシードライバー」etc.) などとも類似点がとても多いと感じた。

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キャリー・ママ

ルールを守ってて規律しっかりしてる人に限って、目の前で守ってない人を見るとブチ切れる人っているよね~。他人の享楽・自由(悪魔)が許せず、自分の思想を押し付ける奴。この聖モード はどこにでも誰の側にも潜んでいるのかもしれません……そうあなたの心の中にも。

ではまた。



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