菩提心の称賛《宝珠の灯》第233偈
233)菩提心は天空に等しい衆生ための
働きという重責を挙げていく。
彼らは一瞬たりとも
利他行を緩めることはしない。
大きな目標を掲げて、
それを達成しようとする時、
ただその目標に
コミットし続けることができる者と、
そうでない者がいる。
ただ遠くの光を見つめて進める者と、
近くの障害を注視して進みを止める者。
どちらもその人の選択である。
でも、遠くの光を目指して進む者でも、
目標に到達するまで苦しいばかりかといえば、
そうではない。
というか、
苦しいばかりだと
歩き続けることはできない。
その場その場で、
ちょいちょいご褒美ももらっているのだ。
見上げる青い空だったり、
頬を撫でる風だったり、
すれ違う人や動物の微笑みだったり。
もちろんときどきは
美味しい頂きものもある。
それらと一緒に、
自分が進む道への安心感が
彼を守る。
多分、彼自身は、
重責だとも思っていない。
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