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菩提心の称賛《宝珠の灯》第343〜345偈

343)聴聞される最高のもの菩提心。
説かれる最高のもの菩提心。
精査される最高のもの菩提心。
修習される最高のもの菩提心。

344)菩提心が捨て去るべきものを
捨て去らぬことがあろうか。
菩提心によって得るべきものを
得ぬことがあろうか。
菩提心が利他行をなさぬことがあろうか。
菩提心が自利行をなさぬことがあろうか。

345)菩提心が、完成した
仏陀の地へ放つことをする。
善行が、幾らかの身体ある者を
諸々の善趣へと放つように。


343偈
「聴聞」とは学ぶこと。
昔はテキストを読むより、
師から聴き、聞くことが
学びの形だったらしい。

344偈
「捨て去るべきもの」と訳したが
チベット語直訳では
「捨てられるもの(spang bya)」で、
修行を実践したことによって
捨て去られる煩悩などをさす。

「得るべきもの」と訳したが
チベット語直訳では
「得られるもの(thob bya)」で、
修行をしたことで得られる諸々の結果、
例えば、解脱や仏地などをさす。

345偈
「放つ」とは、
標的に矢を放つ時の
「放つ」。

前世の善行が、
来世の天、阿修羅、人という良い転生へと
その者を放つように、

菩提心が
菩提心を修習した結果として、
修行者を仏陀の地へと放つ。

修行果を得る方向へ
向かわせる。


明日は
山の中腹にある修行者の隠遁所へ
伺うことになった。

朝から野菜を持って
山へ向かう。


今日の分と
明日の分と、
明後日の分も
(仮に筋肉痛になった時の)保険として
三偈投稿する。

次回は金曜日!

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