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菩提心の称賛《宝珠の灯》第262偈

262)自分の命に
危害を与えようとする者に対しても、
行為で役には立たなくとも
役立とうとする思いを捨ててはならない。
そうでなければ、菩提心に反する。


直訳では
「自らの命を攻撃する害するものに対しても、
行為によって役には立たなくとも
利益の思いを捨ててはならない。
他では、菩提心と反する。」


役に立ちたいと思いながらも、
自らの状態、
他者、周囲の状態によって、
役に立てないこともある。

自分を敵視している者に対しては、
尚更のこと。

他人様の心ばかりは、
どうにも仕様がない。


それでも相手を憎むのではなく、
自分と同じように見て

好きな相手の役に立とうとするように
役に立とうとする心を
持ち続けなさいと諭される。


一人でも外してしまうと、
一切衆生の為に
という約束を破ることになる。


思うに
好き嫌いとは
近い遠いとは
自分の価値観に左右されるものだ。


大嫌いなお隣さんでも

全然違う国の誰かの謀略で
同じようにひどく搾取されていると思えば、

手を組んで
対抗するにはどうすれば良いかと考える。

大嫌いなお隣さんが
味方になる。


自分達から搾取している外国の誰かを
酷く憎んでいるとしても

宇宙から来たとんでもない災難が
如何なる策を尽くしたとしても
皆平等に降りかかると分かれば、

星の生き物は総出で
何とかしようとする。

皆同じ立場になる。


好き嫌いも
時と場合によって変化する
と知るだけでも

役に立つと思うのだが、

どうか?


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