菩提心の称賛《宝珠の灯》第328偈
328)菩提心の楽の威光が、
転輪王の百の供養や施しや
梵天などの世間のあらゆる楽を、
太陽と蛍のように、威圧する。
四行目の意味は
「太陽の光が蛍の光を圧倒するように
圧倒する」
人間の福徳や財力の極みを有するのが
転輪王。
転輪王の神への盛大な供養と
民衆へ対するはかり知れない施しから生じる
楽や
梵天が象徴する神々の楽は
素晴らしいものではあるけれど、
輪廻の中に留まる。
それのみをもって
ぐるぐる回る輪廻の出口を
見つけることは難しい。
輪廻全ての上から照らす
太陽の光は
輪廻の中の小さな光を
見えなくする。
暗いからこそ
小さな光が見えるもの。
暗い中で小さい光は
ありがたいけれど、
それでものごとを見極めることは難しい。
見たい時には
太陽の下で見よう。
小さい光で見ていると
目が悪くなる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?