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菩提心の称賛《宝珠の灯》第293〜295偈

293)一般的に善心が生じることは難しい。
順解脱分(資量道)は、それより難しい。
それより菩提心の宝珠が
生じることは難しいけれど、
念を入れて生じさせたまえ。

294)好意、愛情、慈悲など、
継続して長期間修習することから
大乗の菩提心が生じる。
複数の原因が揃うことから
芽が生えるように。

295)菩提心を具えるとなれば
病んでも善いが、死んでも善い。
聴い(勉強し)ても善いが、
修習(瞑想)しても善い。
どの様にしたとしても、善いようだ。


順解脱分-じゅんげだつぶん
(thar pa cha mthun)とは、
仏教の修行道、五道(資量道・加行道・見道・修道・無学道)の第一番目、
資量道をさす。

解脱を得るための修行に入り、
解脱に順じる修行道であるために
そう呼ばれるそうだ。


世の中
善い心自体が稀である時、

自分自身の解脱を目指そうとする心も
非常に少なく、

更に皆が解脱して
最高の幸せを得るために
自分が頑張ろうという心は、
砂漠に落ちてる
水を作り出す石(ほとんど見つからない)
のようなものである。

だからこそ、
生じさせる意味がある。


生じないことはない。
原因、状態が整えば、
それは自然に生まれてくる。

生まれてしまえば、
それを大切に手入れして、
保ち続ければ、
何をしても善い方向へ向かっていく。

有機の自動ナビゲーター。


今日は新月で、
明日はチベット暦の元旦。
ラージギル/霊鷲山へ行く。

大晦日と正月二日まで
三日分更新です。


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