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菩提心の称賛《宝珠の灯》第251偈

251)菩提心が無学の
最も不変の楽を与えるならば、
天と人の幸福の引き寄せを
素晴らしいと、誰が捉えようか。


直訳は
「菩提心が無学の
最高に不変の楽を与えるならば、
天と人の楽であるものを
引き寄せることを素晴らしいと、誰が捉えようか。」


「無学」は「無学道」の略で、
結果である仏に至った者の智慧。

更に学ぶことは何も無いので、
「無学道」という。

始めたばかりでは
損するばかりに見える
菩提への道であるけれど、

その道を進めば、
再度苦しみに落ちることなく、
心が煩悩に煩わされることなく、

平穏でありながら
全てを軽やかに見て
他者を助けながら楽であり

しかもその状態が永遠に変わらない

いや、それよりもっと
スゴい境地に至れるらしい。


そんな素敵なことを知ってしまったら、

ショボい幸せのために
心身を使うことは
時間がもったいない。


本当のことをいえば、
他者を助けることをしていると
その恩恵は
思わぬ場所から回ってくる。

他者のために身を削って
損ばかりするわけではないのだ。


だから、自分に
受け取ることも許可しよう。


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