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菩提心の称賛《宝珠の灯》第8偈

8)かくも、最高の菩提心の、
役立とうとする思いは、全ての衆生に対して行き渡る。
そのように(殊勝な思いが)、父、母、仙人や、
梵天であろうとも、どこにあり得ようか。

 
全ての存在に対して分け隔てなく実践的に役立とうとする心は、
 
父母の子に対する愛情や、
山に住む仙人や、
自らの信徒に対して利益をもたらす梵天より、
 
広く深い愛情と慈悲が背後にある。
 
とはいえ、一つの存在に無償の愛を注ぐことができなければ、
全ての存在に愛情を持つこともできない。
深い、無償の愛の感覚が解らないからだ。
 
一部の人は、一つの対象に愛情を注ぐことが難しくて、
思考のみで捉えた一切有情に対して、愛情を持とうとする。
そして時々、目の前の存在に対して腹を立てたりする。
 
まず一つの対象を、見返りを求めずただただ愛すること。
自分の視点に偏らずに、役に立とうとすること。
その気持ちを、多くの存在に対して広げること。
 
時間はかかるかもしれないけれど、
できたらすごい。

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