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菩提心の称賛《宝珠の灯》第336〜338偈

336)最高の世俗の菩提心の
修行は自他交換などであり、
最高の勝義の菩提心の
修行は空性を修習するのである。

337)歩むなら菩提心によって歩む。
居るなら菩提心によって居る。
起きるなら菩提心によって起きる。
眠るなら菩提心によって眠る。

338)視るなら菩提心によって視る。
食べるなら菩提心によって食べる。
語るなら菩提心によって語る。
考えるなら菩提心によって考える。


336偈「自他交換」とは、

自分のみが得をすることを客観的にみて
不自然であると認識し
(わがままな自分にいじめられている他者を
可哀想だと第三者的にみて)

自分の価値と他者の価値は
同じであると考え、

更には、数の上でも勝っている他者を
自分よりも(自分のように)
大切にしようという考え方。

自分の大切さと他者の大切さを
交換する。


337偈
四行の動詞すべては
前の動詞が自動詞で
自然に自ずからなされる行為。

後ろの動詞は他動詞で
動機をもって敢えて対象に働きかける
行為を表す動詞になっている。


338偈
すべての動詞が他動詞で、
前が現在形
後が未来形になっている。


何をするにしても
菩提心を拠り所にしてなしたまえ。

すべての行為が
直接間接を通して
他者の幸せにつながるように。


一度菩提心を起こして、
常に育んでいけば、

自然に光の方向へ
伸びていくのだろう。

明日は法王猊下の長寿のご法要。

朝早いので、明後日の保険も含めて
三偈訳した。

次回は金曜日に!


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