見出し画像

菩提心の称賛《宝珠の灯》第329偈

329)愛情の川に浮いて
慈悲の蓮華に花ひらいた蜜が
菩提心であり、幸運な
蜜蜂を引き寄せる力がある。


直訳では
「愛の川に依拠し
慈悲の百弁となったものの蜜が
菩提心であり、幸運な
第二のラ(ར)字を引き寄せたことに自在である。」


修辞法で
「百弁」とは蓮華のこと。
百の花弁をもつ蓮華は、
水面に咲く。


「第二のラ(ར ra)字」とは
蜜蜂のことで、

サンスクリット語で
བྷྲམར།(bhra ma ra)といい、
ラ(r)字が二つあることから
そう呼ばれるらしい。


菩提心についての話をきくことは
幸運である。

今たまたま、わたし達の世界には、
二千六百年前に釈尊が現れ、
彼の教えが残っているけれど、

仏陀が現れない時代、場所だってある。

仏陀が現れていても、
その言葉に触れないこともあり得るし、

触れても
自らの解脱を得るための言葉のみしか
聴くことができない場合もある。


蜜のある場所に生まれた蜜蜂は
幸運なのだ。


前世の自分に
感謝しよう。

幸運に生まれさせてくれて
ありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?