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菩提心の称賛《宝珠の灯》第332偈

332)菩提心によって潤った
言葉の行いは耳に心地よい。
春の使者が酔いしれる歌は
聴覚を持つ者達へ、喜びを与えるように。


「春の使者」とは
ホトトギス。

「使者」はチベット語で
「ポニャpho nya」。
可愛い音だ。


「言葉の行い」とは、
セリフを発すること。

言葉を発する時、
自分の心がそこに現れる。
意識的にも
無意識だったとしても。


他者の幸せを思いながら発せられる言葉は、
自分に対しての言葉でなかったとしても
聞いていて心地よい。

他者を虐げる言葉は、
自分に対しての言葉でなかったとしても
心が傷つく。


ホトトギスが
春の日差しに酔っぱらって
心の赴くままに歌う声は

何の作意もないが故に
ただ聞いていて気持ち良い。


利他の言葉も
何の作意もない時に

最も美しく響く。


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