UEFA C - 指導案の作り方マニュアル(前編)
もうすぐ終わりを迎えるUEFA Cライセンスコースで学んだ指導案の作り方とコーチングの順序について簡単にまとめてみようと思います。
私が受けたのはアイルランドサッカー協会のUEFA Cライセンスでした。日本のCライセンスも持っていますが、日本で受けた時は受講者が40名で講師が2人。2人ともA級所持でしたがメインの方は現役教師で中学のサッカー部顧問。それに対し今回私が受けたUEFA C級は参加者28名に対して講師は4名。全員がアイルランドアンダー代表の現役コーチングスタッフでした。
比較してどちらが良いとは言いたくありませんが、この時点で言葉の説得力はやはり違います。
という事で本題に入ります。
Planning/ Organizing
まずその日のテーマをプランニングしていきます。
この様に、試合➡️分析➡️練習➡️試合という風に試合で出た課題を分析して、トレーニングに落とし込んでまた試合に臨むというサイクルが基本にあるので、プランニングは試合の分析から見極めます。
ちなみにテーマはどれくらいの頻度で変える事を推奨しているのか尋ねると、選手の習熟度や理解度に合わせてフレキシブルに判断は必要になるが、3週間くらいのブロックに分けて最長の目安は決めておいた方が良いとの回答でした。クラブによってはシーズン中にすでに数週間単位でテーマが事前に決まっているところもありますし、そこはクラブの歴史が積み重なるにつれてクラブの哲学と共に固められていったものだと思います。
トレーニングのテーマが決まれば、トレーニング内容のプランニングとオーガナイズです。
これは実際にアイルランドサッカー協会が今回のUEFA Cライセンスの時に使用していた指導案のテンプレートです。
練習の目的や、どういう結果を引き起こしたいのか、ピッチの広さやフォーメーション(例えば6対6なら2-3-1 vs 2-3-1など)、そして両チームの役割(例えばボール保持から始まるチームのその練習内での目的と、ボール非保持から始まるチームの目的)を明確にする。
そして最後にコーチングポイントを整理する。
コーチングポイントの基本は、3つの原則を元に考えます。
Communication➡️Decision➡️Execution
コミュニケーション➡️判断➡️実行
これについて詳しく書いた記事は以下です。攻撃時でも守備時でも応用が効くと思います。
オーガナイズの部分を細かく言えば、ボールは何個必要で、コーンは何個、ビブスは何色を何枚ずつ、練習場の確保や使用許可の手段やゴールネットはしっかり張られているか、など練習を始める前の必要な準備を書いていきます。
正直ここまで詳しく書く必要があるのかと1人の受講生が聞いていましたが、「UEFAから資格を与えられる指導者になるのだから当然だ」と一蹴されていました。笑
とここまでが前編です。
次はExplanationというパートからになります。
意味は説明。これは実際にその練習を開始する前に、選手達にどう伝えるかというのを事前にプランニングしておくパートになります。
その他にもまだ以下の4つのパートがあるのですが長くなってしまうので前編で区切る事にしました。
Learning
Implementation
De-Brief
Self Reflection
後編はこちらから是非ご覧下さい。
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