見出し画像

サッカースクールの会員数を0から100にした話

どうも。

またまた久々になってしまいました。
仕事でブログやSNSを運用しているので、個人用は最近ずっと放置状態でしたが、先日私が運営しているサッカースクールの会員数を見たら100人を超えていることに気づいたので、少しそれについて思うことを書いてみます。

もし、サッカースクールやその他習い事スクールを個人で立ち上げようとしている方は何かの参考になるかもしれません。それ以外は何の役にも立たないかも…

開校は2018年

サッカースクールの立ち上げは2018年の5月でした。今現在は2023年6月ですので、約5年の月日が経って100人という大きな数字を超えました。私にとってはただの数字で、この数字を目指してやってきたということは一切ありません。知った時は確かに「大きくなったなぁ…」と少し感慨深くなりましたが、かと言って何も考えは変わらず、これからも愚直に選手ファーストで運営は続けていくつもりです。

年別の人数の推移をこんな感じです。
うる覚えなのでかなりざっくりですが・・・。

スクール生年度別推移
2018年5月・・・・・0人
2019年5月・・・・・25人
2020年5月・・・・・40人
2021年5月・・・・・60人
2022年5月・・・・・85人
2023年5月・・・・・100人超

爆発的に伸びた年はなく、毎年同じくらいの人数を増やしながらここまでやってきたという印象です。ですが何度かスクール運営におけるターニングポイントはありました。覚えている範囲で挙げていくと・・・。

・大型台風直撃で使用していたフィールドが数ヶ月使用禁止に
・指導方針の大幅転換とクラス改変
・対外試合を積極的に開始
・使用フィールドの変更
・個人的な転職
・中学生クラスの開設

大型台風直撃の大ピンチ

2018年、2019年辺りは大型台風が関西を直撃することが非常に多く、使用していたフィールドの大部分の芝が暴風の影響で吹き飛ばされ、しばらく使用停止になってしまったことがありました。あの時はまだ立ち上げて間もなかったこともあり、お休みしてそのままスクール生がいなくなってしまうのでないかとビクビクしていたのを覚えています。

指導方針の転換期

2020年辺りからは指導方針を少しずつシフトチェンジしていきました。それまでは、「とにかく楽しく」をモットーに、サッカーを通して英語に楽しく触れてもらうコンセプトで行っていました。人数も増えて順調にスケールアップできていたのですが、その一方で1年、2年と継続して通っている子ども達がスクールを辞めていくケースが増えてきます。その理由は、1年近く通っているのに、サッカー選手としてのスキルが伸びているかと言えば、ほとんどの子達は疑わしい程の成長スピードだったのです。英語をコンセプトにしているとは言え、通わせている保護者の方からすれば、肝心のサッカーが上手くなっていなければ見切りをつけるのは当然でした。

この頃は、コンセプトに共感して新しい入会者は入ってくるものの、古参の選手達はドンドン抜けていき、スクールの会員が伸び悩んでいる時期でもあったのです。

元々、私は「サッカーを教えながら英語に少しずつ興味を持ってもらう環境を作る」という思いでEnglish Football Academyを立ち上げました。もちろん楽しさは大事なのですが、立ち上げ当初からサッカーの技術を伸ばせるような指導法ができていないというジレンマがずっと心の中にあったのです。ですが、1年目は順調に滑り出したのでそのスタイルをなかなか変えられずにいました。

そんな時にこんな言葉がふと頭をよぎります。

「英語でサッカーを教える?どっちも中途半端に終わるだけだよ」

その当時、スクールの立ち上げ前に相談に行ったG大阪のアカデミー統括をされていた方から受けた厳しい言葉でした。

そこで、思い切ってサッカーへの指導にフォーカスする方向に舵を切ったです。その反動で何人かは辞めてしまうのではないかと覚悟していましたが、実際にその後辞めていく選手は激減しました。

意識をサッカースクールからチームへ

この時期辺りから、保護者の方からの要望もあって少しずつ対外試合も行っていくようになります。チーム登録はしていませんが、地元の街クラブと練習試合を組むようにして、サッカースクールですがチームという意識を選手達に持ってもらう取り組みを加速していきます。さらに、試合での課題をスクールのトレーニングに組み入れることで、選手達の成長スピードが上がる好循環にもなりました。

私のスクールは、他のスクールのようなサッカー塾という感じではなく、週末は街クラブに所属しながら平日にスキルアップに勤しむ今風のスタイルではありません。嬉しいことに、多くの子どもたちEnglish Football Academyでサッカーを始めて、他のチームに所属することなく小学校を卒業するケースが非常に多いです。さらに今年からは中学生になっても通い続けてくれる選手が増えました。

使用フィールドの変更

2021年2月にこれまで3年ほど使用していたフィールドから同地域のフットサル施設に拠点を移すことに決めました。移動先は最寄駅が徒歩1分で、屋根付きということもあり、天候に悩まされることもなくなりました。アクセスが良くなったことで、その後の新入会者も順調に増えていくきっかけとなったのです。

個人的な転職

フィールドの変更と同時期に、これまでフットサル場の社員として働いていた立場から、外資系企業へと転職をすることに。サッカースクールの運営を認めてくれる企業であることを条件に探していたところ、英語力を生かした職場かつ、希望していたマーケティングのポジションを運良く見つけ出すことができたのです。

最初の半年ほどは両立が本当に大変でした。家族にも毎日仕事ばかりで色々と迷惑をかけてしまいましたが、結果が少しずつ残せるようになってきたことで、サッカースクールへも安定して注力できるようになりました。気づけば転職して2年以上経過し、今ではそれぞれの職場で培った経験をシナジー化させる良い循環が生まれてきていると感じます。

中学生クラスの開設

サッカースクールが開校してから5年。少しずつ小学生を卒業していく選手達が増えてきました。そして中学から英語が本格的な科目として重要視されてきます。中学生チームの立ち上げはまだ少し先になりますが、サッカースクールに中学生も通えるクラスを設置し、英語のテストでもしっかりと成績を残せるよう学習面でのサポートもより一層力を入れています。

最後に

ここまでダラダラと今までの歴史を書き綴ってきましたが、もしここまで読んでいる方がいるとしたら、それはかなりマニアックな方に違いありません。笑

最後に、なぜ名の知れない元サッカー選手がゼロからサッカースクールを立ち上げ、ある程度の規模まで広げることができたのか。それも拠点は1箇所のみで。

1箇所といってもリスクがあるので、効率的に規模を広げたいのであれば曜日ごとに地域を変えて、神戸校、大阪校のようにバラけさせた方が良いでしょう。1箇所だと急にフィールドが何かの都合で使えなくなってしまった時に、収入がゼロになるリスクがあります。

何も秘密などありません。

「継続力」「試行錯誤」

この二つのみです。誰でも最初は未経験者です。どれだけシミュレーションをしても、実際に運営してみると予想外のことだらけです。それが貴重な経験値になっていく。サッカースクールは初期費用に大金は必要ありません。潰れたらまたやり直せばいいのです。

大事なのは、上手くいかない時に考えることを止めず、色々と方針転換しながら良い方向に進み出すまで継続できるかです。サッカースクールだけでなく、どんな事業も基本的には変わらないのではないでしょうか。

好きなことで生きていくには、人一倍学び、そのために時間をかけて人生の多くを捧げないといけません。私はサッカースクールを立ち上げてから、プライベートで友達と遊びに出かけたり、仕事関係抜きで飲みに出かけたりすることはほとんどなくなりました。

仕事に対しての執着は、もうマニアと行っていい程に全てを捧げています。

このNoteが誰かの、何かを始めるきっかけにでもなればこれ以上嬉しいことはありません。

拙文長々とご精読頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?