大型バイクから250ccに乗り換えた話

この度、大型バイクを手放し、250ccのバイクに乗り換えた。

僕は大学4年の時に中型の免許を取得し、その1年後に大型二輪の免許を取り、それからずーっと大型バイクをメインに乗ってきた。

では、今回なぜ大型を手放し、250ccに乗り換えたのか、実際に乗り換えた感想等々をまとめていきたい。


1:そもそも大型に乗り続けていた理由

理由は大きく分けて2つある。

1つ目は「ハーレーだったから」

2つ目は「ツーリングに割ける時間が無かった」

特に1つ目のハーレーだからという思いが無ければ早々と乗り換えていたと思う。下記に詳しくまとめていく。

1-1 ハーレーだったから

僕が乗っていたのは「ハーレーダビッドソン スポーツスター883」だった。20代半ばでハーレーを買ったのだが、国産バイクにはないカッコよさ、フィーリング、そして「ハーレーに乗っているんだ!持っているんだ!」という気持ちが強かった。見栄もあったが、実際かなり愛着があり、多少無理をしても乗っていた。

1-2 ツーリングに割ける時間が無かった

2つ目の理由は時間がなかったことだ。

当時、僕はとある業界で営業として働いていた。
業界自体が非常にブラックとして有名で、実際自分も「隔週2日休み」つまり、1週間に1度の休み→次の週は2日休みという恐ろしい形態で働いていた。
(※この貴重な休みが潰れることもしばしばあった)

「なら、有給を使えばいいじゃないか!」と思う人も多いだろう。実に正しい。

だが、当時の会社ではツーリング(私用)で有給を使うのは不可能だった。

そのため、ツーリングに行く時は
1:高速でぶっ飛ばしていく。
2:観光は最低限。
3:高速でそそくさと帰る。

が、絶対条件だったので、必然的に高速を走れる大型を選んでいた。

では次に、なぜ大型バイクを手放したのかまとめていきたい。

2:大型バイクを手放した理由

せっかく大型バイクの免許を取り、わざわざハーレーまで買ったのになぜ手放したのか…それには以下の3つの理由がある。

2-1:ライフスタイルの変化

ここで間違えて欲しくないのは「ライフステージの変化」ではなく、
ライフスタイルの変化」である。

「結婚をすることになり…」、はたまた「子供が生まれて…」と言ったことは一切ない。

ライフスタイルの変化としてはまず、転職をしたことで、休みが大幅に増えたことが挙げられる。約週休1日だったのは土日祝休みの完全週休二日となり、有給も使えるようになった。これにより、時間をかけてゆっくりとツーリングに行けるようになったので、高速をほぼ使わなくなった。

次にしばらく離れていた別の趣味を再開した。その趣味にも時間を割くことになったので、「休日はバイクだけ」ということも無くなった。

2-2:引っ越しの検討

僕は一人暮らしを始め、早丸4年が経過した。駅近の賃貸アパートで特に不満もなく過ごしていた。のだが、築年数が古く、アパートにネズミが出る、水道ポンプが半年に一回壊れ、断水するといったトラブルが頻発するようになった。僕の今の仕事は9割在宅勤務なので、居住空間が劣悪だと仕事に
影響が出る。そのため、引っ越しを考え始めたが…いかんせん金がなかった。

2-3:維持費の高さ

非常に恥ずかしい話である。年を追うごとに維持費が高騰していくのだ。
それもそのはず、古くなればなるほど色々な部品が壊れ、修理となる。
元々、維持費についてはある程度覚悟はしていたし、修理が必要となれば必ず修理していた。だが、今年の1月~3月にかけて、車検、タイヤ交換、ブレーキパッドの交換、ウィンカーの配線修理、オイル漏れ…等々が続き、20万近い出費となった。

さらにガソリンも高騰し、ますます僕の財政を圧迫した。

この3つの事情が重なり、大型バイクを、ハーレーを手放すことを決めた。

3:大型バイクから250㏄バイクにしたよ

大型バイクを降りると言っても、バイクは自分の足であると同時に大事な趣味である。バイクには一切乗らない!!とはならなかった。そこで検討した結果250㏄を選んだ。こちらは3点の理由があるので、下記にまとめていく。

3-1 維持費が安い

まず第一に維持費が安いことがある。燃費や点検修理費を考えても大型バイクよりもぐんと安くなる。

400㏄は大型からの乗り換えでもパワーも十分で、特に違和感は無いのでは?とも考えたが、車検もあり、根本的な解決には至らないと思い、見送った。

「安さなら原付や125㏄でも良いのでは?」と思う方もいるだろう。
実はかつて、125㏄を所有し乗っている時期もあった。そのため、125㏄の素晴らしさはよくわかる。だが、バイクを1台にする場合、もしものために高速に乗れることは必要だ…と考え125㏄は見送った。

3-2 一応、高速に乗れる

125㏄クラスを見送った理由と被るが、高速をほぼ乗らないとはいえ、「高速に乗れる」というのは大きなメリットだ。実際、250㏄でもかなりのスピードが出るので、若干怖さはあるが高速は使える。高速に乗れると思うだけでも若干安心する。

3-3 取り回しが良く、日常の足としても優秀

実際大型に比べると、本当に取り回しが良い。自分はツーリングがメインとはいえ、買い物に行くときにバイクを出すこともある。

「ツーリングに行くぞ!」というのはもちろん、「ちょっとそこまで」という散歩感覚でもバイクを出すことができるのは…かなり便利だ。
※そのせいで体重は増えた。

4:実際、乗り換えてどう??

250㏄から大型バイクへステップアップした、という記事はことのほか多いが、逆の記事はあまり多くなく、正直怖さはあった。

(後悔しないかな…)(パワーが無いし、つまらないのでは…?)などなど思ったがそのような思いはすべて杞憂だった。

確かにバイクが小さくなり、パワーはかなり減った。しかし、バイクの楽しさは運転をすることにあると自分は思っている。

小さくなったところで、運転をする楽しさは変わらないし、むしろ扱いやすいパワーが非常に心地よく感じる。

また、ハーレーを手放すということに後悔はしたが、それでも維持費の高騰が常に頭によぎり、乗らなくなる方が問題である。むしろ、次のオーナーに受け継がれて楽しく走ってほしい…と今は思っている。

5:自分に合ったバイクに乗ろう

まとめになるが、自分は生活スタイルが大きく変わったことで、バイクを乗り換えた。もちろん、趣味を再開しなかったり、引っ越しを考えないようであれば大型バイクを降りることは無かった。

だが、今の自分の生活スタイルには完全に合わなくなっていた。それなのに所有し続けていたら恐らく金欠によるストレス過多になっていたと思う。

大型バイクはやはり、バイクに乗る人からすると一種のステータスだと思う。だからこそ、多少無理をしても乗り続けるのも選択肢の一つだ。
だが、無理をしすぎて生活がパンクしそうになった時は乗り換えることも選択肢に入れて欲しい。自分の生活を客観視することも、楽しいバイクライフを送るには必要ではないか…と僕は思う。

ちなみに、僕が乗り換えたバイクは「スズキ GSR250」で、今度はこのバイクについても書いていきたい。もっと言えば転職に至る経緯も書いていきたい…。

それでは最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?